のろのろと寮の扉を開け、 教室へ向かう。
狗巻 棘
…はぁ…
思わず溜息が漏れる。 疲れが溜まっているんだ。
五条 悟
とーげ
いきなり背後から声をかけられ 肩が跳ね上がる。
五条 悟
どうしたの、溜息なんてついて。らしくないよ?
狗巻 棘
すじこ、こんぶ
気配を消して近付くな、と 悪態を吐く
五条 悟
…
五条 悟
そういえばさぁ、昨日悠仁が…
そんな俺の言葉をガン無視して 話を始める最強呪術師。
なんだかどうでも良くて、その後の内容なんて右から左に聞き流した。
狗巻 棘
(アンタは知らないだろ。)
狗巻 棘
(俺がこんなに重い事考えてることなんて。)
五条 悟
棘、聞いてる?
狗巻 棘
ぁ…しゃけしゃけ!
五条 悟
…なら良いんだけど
五条 悟
あと、2人の時は普通に話して良いよ?僕、最強だから
狗巻 棘
…っ
そんなに軽々しく言わないで。
これは、俺の運命 _さだめ_ なんだ。
狗巻 棘
おかか、いくら〜
いくら最強だからって万が一って事もあるだろ、 と冗談めかす。
五条 悟
棘、僕に失礼だよ
狗巻 棘
しゃけしゃけぇ
俺は
呪言師だから。
この運命からは逃れられない。
ごめんね、悟
五日後に、俺は死ぬ。
_今日も私は 悪い子要らん子
電ポルP様の 【独りんぼエンヴィー】 から歌詞お借りしました