君は……
僕の大切な
本当に大切な
友だち
小学校からの付き合い
一回しか同じクラスに なったことないのに
仲が悪くなることなんて なかった
すれ違えば手を振って
時間があったらお話
中学はどうだったかな
同じ部活に入った
毎朝一緒に学校に行ったな
もちろん帰りも
でも部活を引退したら
帰りは別々になった
同じマンションの友だちと 一緒に帰るように なっちゃったね
羨ましい…
一年も二年も三年も
同じクラスにはなれなかった
運悪い…
今年こそは!とか 思ってたのに
桃
桃
いつの間にか
桃
名前呼びじゃなくなって
名字で呼ばれるようになった
なんだか壁ができたみたい
青
桃
青
桃
桃
青
いつの間にか
名字が当たり前に なってたんだ…
卒業式は
卒業式アルバムの後ろの方に サイン?みたいなのを もらえるようになってて
みんなたくさんの人に 書いてもらってた
僕は本当に大切な 友だちからのを
数人に書いてもらって
最後の真っ白なページには
さとみくんからの メッセージを
「愛してる さとみより」
僕もこんなこと書いたっけ
高校は違う…
君のいない学校生活
家が特別近いわけでもないし
青
青
一緒に帰っている 友だちには悪いから 先に帰ってもらった
誰かに会えたらいいな とか思いながら 僕は学校を出た
特に考えることもなく 歩いていると
中学の頃 仲の良かった友だちと 高校で同じ部活になって よく話すようになった 同級生2人が帰える姿を見た
青
青
そう聞くと「いいよ」と 行ってくれたので 着いていくことにした
二人は同じクラスだから 仲がいいのだろう
いつも一緒に行動して いるのをよく見るし
何だか…悪いこと しちゃったかな
青
青
黙って帰るのは 少し気まずいので 話題をふるが上手くいかない
ぷつぷつと切れる会話
青
「俺たちいつもこっちの道 行くんだけど…どうする?」
青
本当はここで別れて 一人で帰ればよかった
でも一人は寂しい
「もう話すことないか?」
『う~~ん…』
どうやらここで 分かれるらしい
『話さないことがないと 言えば嘘になるけど…』
どういうことだろ
嘘になる? 話したいことが あるってこと??
だったら……
青
僕がいるからか
話ずらいんだ…
明らかに戸惑う二人
青
「えっ、いや!?」
青
ズリズリと足を 後ろへ動かす
『「ごめん…ごめんね?」』
青
青
僕は二人のことを 見たくなかった
手とか振ってくれてたら 悲しくなるし
楽しくお喋りをしていたら また悲しいから
なんで気づかなかった?
僕が入ったことで ぎこちない会話になったり
沈黙が続いたり…
道を聞いてくれたところから もう遠回しに 伝えてたんだろうな
なのに空気読めないから
最終的にはあんな 別れ方して
二人には申し訳ないことを してしまったな……
おじゃまむしだったんだ
急いで電車に乗って
僕は早歩きで帰った
本当は少し
追いかけてきてくれるんじゃ ないかって期待した
僕って案外 引きずるんだよね
こういう時は 人肌が恋しくなる
ちょっとでいいから 慰めの言葉がほしくなる
さとみくんに会いたくなる
高校の最初の方は 頻繁にlineをしていた
週に1回とか?
文面でのやり取りは 感情が伝わりにくいから あまり好きではないけど
君からの通知が来たときは 嬉しくてたまらない
話の内容がどれだけ くだらなくても
学校の友達との 楽しかった話でも……
きっと楽しくやって いるのだろう
最近はめったにlineをしない
連絡がこない
会いたい…
会いたいよ…!
青
久しぶりに送ったline
既読つくの遅いんだよな…
僕とのツーショットだった はずのアイコン
おそろいだった
でも、いつの間にか 変わってた
知らない人との写真
僕はまだ変えてないよ
いつまでも君に 頼ってばかり
君がいたから 楽しかった
君のとなりに いれると思ってた
でも、もう違うのかな
送信を取り消ししました
何かが込み上げてくる
だけど、喉に突っ掛かって わからない
ただ
涙だけが頬をつたった
もち
もち
もち
コメント
13件
ブクマ失礼します!
ブクマ失礼しま!す!
え、続きあったら出して欲しいです!最高すぎ . . . 🤭