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僕は周りの大人たちから "変わった子だね" と言われてきた
物作りが好きで 一人で絵を描いたり レゴブロックで遊んでいたりした
一つ一つ作るモノは 大人が目を引くほどに 独特且つ巧妙で
「この子は天才的な芸術家になる」 とまでささやかれていた
しかし、時が流れると共に その個性は着実に薄れていった
十で神童十五で才子 二十過ぎれば只の人という言葉通り 僕は平凡な大人になった
このままじゃ他の奴らと "同じ" になってしまう と僕は気がはやった
個性的で独特で天才的で 誰もがやらないことをやる 変わった人間でいたかった
テラー文芸部 10 tap で変化
コメント
2件
周りとは違う、それが彼のアイデンティティ。それに意地でも縋りたかったんでしょうか…
人生は変わってしまったけれど、望んでいた「天才」になることは、もう出来ませんね……。