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カルメン「むー!!!」 ホド「グゥゥゥゥ…ガァァァ!!」 バサッ!! エンド「プリミティブドラゴン!?どうして!?」
カルメン
ホド
カルメン
古の大いなる竜が、本の力を掴み取る!
聖剣…ソードライバー!
カルメン
グルル…。
ブレイブドラゴン! ゲット!
ホド
風楼抜刀!
バキッ! ボキッ! ボーン! ガキッ! ゴキッ! ボーン!
プリミティブ…!!ドラゴン!!
ホド
カルメン
カルメン
ガシっ…!!
カルメン
ホド
カルメン
昔々、始まりを知る竜(プリミティブドラゴン)がいました。 心優しい竜は人間をとても気に入り、見守り、時には助け、人間と友達になりました。 竜は人が物を知り、成長し繁栄するのをとても喜んでいました。 そして竜の一族と人は仲良く暮らしていたのです。 時が経ち、始まりの竜が居眠りについた頃、増えすぎた人は竜たちと違う場所に住まうようになり、やがて竜のことを忘れてしまいました。 竜たちは再会をとても喜びましたが、現れた人間たちは突然竜たちを攻撃し始めました。 昔友達だったことなど忘れて、竜のことを化け物だと思っていたのです。 竜たちはかつての友情を忘れられず、戦うこともせず、一匹、また一匹と倒れていきました。 最後の一頭の命が尽きる頃、永い眠りから覚めた始まりの竜は驚きました。 そして仲間と友達をいっぺんに失ったことをとても悲しみました。 悲しみに暮れた始まりの竜は仲間を求めて彷徨いました。 世界中、何年も何百年も何千年も、寿命が尽きて、死んだ事にも気付かずに仲間を求めて彷徨い続けました。 骨となり、魂だけになってもまだ、何年も何百年も何万年も彷徨い続けました。 忘却の果てには悲しみが、その悲しみは未来永劫続く悲しみ。 吟遊詩人たちも詠っている。悲しみから永遠に救われず、今も仲間を求めて彷徨っている竜の歌を。