どうやら玲王は、俺のことが好きらしい。
風呂から上がって、脱衣所でボーッと考える。
ふと視線を横に逸らすと、目元を赤くした美青年が弱々しくペットボトルを握ってベンチに座っていた。
潔
玲王
潔
玲王
カァ、と赤くなった玲王を逃がすまいと、両肩を掴んで向き合う。
彼は口を魚みたいにパクパクとさせて、視線を下に逸らしながら蚊の鳴くような声で言った。
玲王
潔
潔
玲王
ドゴ、と鈍い音が耳元で響いて、玲王に頬を殴られたのだと知る。
殴った張本人は少し不安そうな顔をした後、俺が立ち上がるとすぐさま頬を膨らませた。
潔
潔
玲王
玲王
玲王
潔
玲王
潔
玲王
玲王
潔
玲王
玲王
真っ直ぐな瞳が、俺を射抜く。
赤みを帯びた玲王の頬につられて、なんだか俺まで頬が熱くなってきた気がした。
潔
その熱さを誤魔化すように言葉を紡げば、ほら、と玲王からペットボトルを差し出される。
素直にそれを受け取ると、パッケージには高そうな色とデザインで天然水と書かれていた。
その端っこに、小さくサッカーボールが描いてある。
明らかにマジックペンで描かれたそれは、恐らく玲王が描いたものだろうと思うと、なんだか彼が可愛く思えてきた。
……ような気がする。
潔
玲王
別に、この一瞬の間に好きになったとかじゃない。
潔
ただ、なんかほっとけなくて。
潔
俺の為に、表情をコロコロ変える玲王が可愛く思えて、
別にそれでも、悪くないと思った。
玲王
玲王
玲王
凪
玲王の嬉しそうな声が浴場に響く。
水面に浮きながら天井を眺めていると、不意にツン、と鼻が痛くなった。
凪
ギュ、と目を瞑る。
瞼の熱さに気付かないふりをして、パシャ、と上からお湯を被った。
これで涙なんて、見えない、見えない…。
玲王
凪
玲王
玲王
玲王
凪
少し暗い顔をして、でもすぐ笑顔になって、「髪洗うぞ髪!」とお風呂から出た玲王。
そう、それでいい。
俺の想いになんて、気づかなくていいから……。
凪
俺の分まで、幸せになってね、玲王。
__。
玲王くんが頑張る話。
を最後まで読んで頂き、ありがとうございました。
初投稿なのでめちゃくちゃな感じになってしまったかもしれないですが、徐々に慣れていきたいと思います。
凪は一体、どちらの事を想っていたのか…。
皆様のご想像にお任せします。
まあでも、実はゴリッゴリのエゴイストである凪の事ですから、いつか奪いに来るかもしれませんね(*´艸`)
次回は、凪潔か潔凛をお送りしたいと思います。
イチャイチャしてる潔玲もそのうち書きたい…。
気がついたら黒名やカイザー、士道も乱入してくると思うので、潔攻めなんて地雷だ!って方は、タイトルの記載を見て退避してください、危険です。
男主×キャラクターも書きたいです、はい。許して下さい。
あとアイコンが自由に調整出来ないのなんなん?とずっとキレてたんですけど誰か上手く調整できる方法知らないですか?ぜひ教えてください!
それでは!!
コメント
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あれ…?家が水没してる…? この水しょっぱい…