コメント
9件
文章がうますぎるのと、セリフが本人にそっくりなので、本人の声で再生されます。 本当に続きが読みたい。
続きお願いします
宮舘side
叩かれた肩に照の思い託されていて
それが痛いほど伝わってくる。
照の思いは受け取った。
リビングからは翔太の嗚咽。
今すぐにでも抱きしめてやりたい。
だけど、
今更どんな顔をして 会えばいいんだろうか。
渡辺翔太
渡辺翔太
そんな声が聞こえたかと思うと
ドタドタという足音が こっちに向かってくる。
次の瞬間、
リビングと玄関を 繋げている扉が開いた。
宮舘涼太
渡辺翔太
渡辺翔太
ぐしゃぐしゃの顔で泣いている翔太。
照を 追いかけようと出てきたみたいだ。
翔太のそんな顔を見ると、
無意識に抱きしめてしまう。
渡辺翔太
渡辺翔太
宮舘涼太
宮舘涼太
渡辺翔太
渡辺翔太
翔太の言うことは間違っていない。
『他に好きな人がいる』
と言って翔太を振った俺に、
今更翔太を 引き止める権利なんてなかった。
『お前は関係ないだろ』
と言われてしまえば、
最もすぎて否定もできなかった。
だけど照のためにも、
翔太を離しちゃいけない気がして。
泣きじゃくる翔太を、 抱きしめたままでいた。
落ち着くまで翔太の背中を摩る。
最初こそ嫌がっていたものの
最後は俺の腕の中で 泣き崩れてしまっていた。
: :
宮舘涼太
渡辺翔太
どうにか泣き止んだ翔太に、 ココアを作る。
向かい合わせの席に座ると、
俺の方から話を切り出した。
宮舘涼太
宮舘涼太
ココアを啜る翔太。
今度はあの時みたいに逃げずに、
翔太の目を見て話をする。
渡辺翔太
渡辺翔太
渡辺翔太
渡辺翔太
と、謝る翔太。
翔太が謝ることじゃない。
謝るのは俺の方だ。
目を離さずにちゃんと、 ごめん、と謝る。
すると、
あの日のことは時効だし、
照が二股かけてないとか言ってたし。 と溢す翔太。
ただ忘れられなかったけど。と一言。
渡辺翔太
渡辺翔太
意外にも翔太は冷静で。
わかるように説明して欲しいと、
翔太の方から言われた。
宮舘涼太
宮舘涼太
渡辺翔太
宮舘涼太
宮舘涼太
宮舘涼太
病名と、 余命宣告を受けていた事を話した。
翔太は別にびっくりしない。
なんなら、ふーん、と納得している。
渡辺翔太
宮舘涼太
翔太が、 俺の手をまじまじと見つめる。
今迄とは違う骨ばった手に
翔太も違和感を覚えていたらしい。
渡辺翔太
宮舘涼太
渡辺翔太
渡辺翔太
宮舘涼太
渡辺翔太
渡辺翔太
宮舘涼太
宮舘涼太
渡辺翔太
渡辺翔太
渡辺翔太
翔太はそう言うと、 もう一度ココアを啜る。
渡辺翔太
渡辺翔太
宮舘涼太
宮舘涼太
宮舘涼太
渡辺翔太
宮舘涼太
渡辺翔太
それから俺は一部始終を話した。
翔太の前に姿を現わさなかった、
闘病生活のこと。
本当は、
どんな思いで別れたかという心情。
それから、
照と何度も重ねた話し合いの内容。
全部、全部話した。
宮舘涼太
宮舘涼太
この数年間ずっと隠してきた思いを
今やっと何年越しに伝える。
宮舘涼太
渡辺翔太
頷く翔太が、 ココアの入ったコップを机に置く。
すると、翔太も口を開いてくれた。
渡辺翔太
宮舘涼太
改めて翔太に向き直る。
だけど、
俺を真っ直ぐ 見つめてくれる翔太の目には、
翔太の話を、 聞かなくても分かるくらい、
既に答えが書いてあった。