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藤澤
大森
藤澤がベットの上に上がる 大森も続けてベットに上がった
大森
この先の事を考えると 緊張してしまう 大森は離れて座った
藤澤
藤澤
藤澤が大森の方を見る
藤澤
藤澤
大森
大森
大森は緊張を解そうと 手遊びをする
若井に早く終わらせると言ったが そもそも臆病な自分が さくさくと進められるはずがない
藤澤
大森
そう言われて やっと、藤澤の隣に 座ることができる
大森
自分でも嫌気が差してくる 一体、何をこんなに 恐れているのかよく分からない
大森
藤澤
大森が若井を見ると 肩で息をしながら 2人を見つめている
大森
藤澤
大森
そんな事は自分でも 分かっている
大森
今、本当は 握ってみたいと思っている 藤澤の手だって触るすらできない
大森
藤澤が大森の肩を掴んで ベットに押し倒す
大森
ベットに倒された大森は 潤んだ瞳で藤澤を見つめた お互いしばらく見つめ合う
藤澤が顔を寄せてくる 大森の心臓が速く鼓動を打つ
大森
唇が触れそうな瞬間 大森は耐えられず顔を逸らした
藤澤
藤澤がすっと立ち上がると ベットから降りてしまう
大森
さすがに呆れられたのかと焦り 大森は急いで起き上がった
大森
言葉が見つからず 戸惑う大森をよそに 藤澤は地面に放っていた ベルトを拾う
大森
大森は息を飲む 藤澤がギシッと音を立てながら ベットに上がる
あの痛みが来ると思うと 勝手に呼吸が早くなる 大森は震えながら耳を守った
大森
藤澤が大森の首元を撫でる 大森は肩を跳ねらせた
大森
藤澤
カチャカチャと音を立てながら 大森の首に ベルトを巻き付ける
大森
大森が困惑しながら 見つめると 藤澤は嬉しそうに笑う
藤澤
藤澤
大森
大森は首元のベルトを触る
藤澤は立ち上がると ベルトの端を持って 上に引っ張る
大森
ぐっと首が締まり、引っ張られる 大森は苦しそうに 顔を歪めて藤澤を見る
藤澤
藤澤
藤澤はベルトを引っ張ったまま 顔を近づける そして大森の額にキスをする
大森
藤澤
大森
藤澤
藤澤は無言で大森を見つめる
大森
大森
大森は、ほんの少しだけ 舌を出す
藤澤
藤澤
大森
藤澤
藤澤が色気のある声で言うので 大森はつい恥ずかしくなって はにかむ様な表情になる
大森
大森が理由を尋ねると 藤澤が舌打ちをした
藤澤
藤澤がすでに 引っ張りあげているベルトを さらに、ぐんっと引っ張る
大森
大森の頭が がくっと大きく揺れる
藤澤
藤澤
藤澤
大森
大森は勢いが余って ほぼ叫ぶ 藤澤が驚いた顔をする
大森
大森
大森は泣き出しそうになり 藤澤から目を逸らす
大森
藤澤
2人の間に沈黙が流れる
藤澤
藤澤
大森
大森
藤澤
藤澤
藤澤が困ったように頭を搔く
藤澤
藤澤
藤澤
大森
大森はめんどくさいと 言われたような 気持ちになって落ち込む
大森
藤澤
藤澤がぼそっと呟く
大森
大森の心から どろっとした物が溢れ出す
1番、言われたくない言葉を 1番、言われたくない人から 言われて心が歪んでいく
大森
大森は心の痛みを隠すために 不気味な笑みを浮かべた
大森
大森
頭の中で感情のブレーキを かけようとする自分と 加速させようとする自分が分かれる
大森
大森
大森
冷静な自分の声が頭の中で響く それでもブレーキが効かない
大森
大森
藤澤
藤澤の目つきがすっと変わる 大森への愛情を捨てたような 冷たい怒りの眼差しが突き刺さる
大森
藤澤の、その目つきと 自分の自責の念で 心が抉られていく
大森
大森
大森
大森は弾かれたように 立ち上がると ベットから降りる
しかし1歩 踏み出そうとすると首が締まる
大森
大森の首に巻かれたベルトを 藤澤が掴んで 引っ張ったからだ
大森
大森は床に膝をつきながら 首に巻かれたベルトを 外そうと足掻く
藤澤
大森の背後から 藤澤の冷たい声が聞こえる
藤澤
首に繋がったベルトを掴みながら 大森の背中を足で踏んで 体重をかける
大森
大森の口から 明らかに不味そうな声が出る
若井
若井
藤澤
若井
藤澤
藤澤
若井
若井
藤澤
さっきまであんなに暴れていた 大森がいつの間にか とても静かになっている
若井
若井は走って うつ伏せに倒れている 大森を上向きにさせる
ぐだっとしている腕を掴んで 頭の上に上げた
若井
藤澤はそれを確認して やっと首元のベルトを緩めた
大森
大森
大森
大森が咳を繰り返す 身体を縮めようとしているのか 抑えている腕が 下方向に引っ張られる
若井
若井は 藤澤にバレないように 大森の腕を 出来るだけ下に下ろした
しばらく咳き込んでいた 大森が落ち着いてくる
大森
大森は肩で息をしながら 虚ろな瞳で天井を見つめる
若井
若井は大森が どこかに行ってしまいそうで つい声をかけてしまう
大森
しかし、大森は天井を 見つめるだけで 反応を示さない
藤澤
藤澤がぽんぽんと頬を叩く しかし、それでも 反応が変わらない
若井
若井
不安が急速に膨らむ 様子がおかしい 若井は掴んでいる腕を強く揺すった
大森
大森の脱力した 身体が大きく揺れると やっと目が動いて、若井を見る
大森
そして、小さく返事をした
若井
若井はほっと息をつく
若井
若井
大森
若井
大森
若井
若井
若井
大森の目はこちらを見ているが 瞳に温度がない 自分では無いどこかを 見ているようだ
藤澤
流石に藤澤も不味いと思ったのか 呼びかけながら 大森の頬を強めに叩く
大森
大森はバシバシと 頬を叩かれている間も ぼーっと藤澤を見つめている
藤澤
大森
藤澤の目が泳ぐ
藤澤
大森
藤澤
藤澤は突然、大森の頬を強く叩く 大森の顔が反動で横をむく
大森
若井
藤澤
大森
藤澤が呼びかけるも 大森は今、叩かれたことすら 忘れたような 雰囲気で空を見つめた
藤澤
藤澤
藤澤の声が涙声になっていく
藤澤
藤澤
藤澤の目が潤む
藤澤
藤澤
藤澤が祈るように 大森を見る
大森
藤澤
藤澤
大森は答えず藤澤を ぼんやりと眺める 生気のないガラス玉の様な瞳が 藤澤の姿を映す
藤澤
藤澤
藤澤が大粒の涙を流しながら 若井を見る
藤澤
藤澤
若井にも どうしたらいいのか分からない ただ、頷いた
藤澤
藤澤
藤澤
藤澤が顔を手で覆って 泣き出す
藤澤
藤澤
大森
その様子を見ていた 大森が藤澤の頭をそっと撫でる
若井
若井
若井は希望を見いだして 大森の顔を覗き込む
大森
藤澤は若井が叫んだので どうしたのかと思って顔を上げる
藤澤
若井
若井
藤澤
藤澤が元貴を見る てっきり若井が撫でたのかと 思っていたようだ
藤澤
藤澤が大森を見る
藤澤
大森
藤澤
藤澤
大森
藤澤
藤澤
藤澤が大森を揺さぶる がくがくと頭が揺れる
藤澤
藤澤
藤澤
すると突然、 大森が口角をあげて笑いだした
大森
大森
まるで赤ん坊を 高い高いした時のような笑い方だ
藤澤は、ぞっとして 揺するのをやめる
藤澤
背中が冷えていくのが分かる これは只事じゃない
若井
藤澤
若井
若井
大森は ふっと笑うのをやめると ぼーっと窓の外を見つめた 時計の針の音だけが部屋に響いた
コメント
17件
大森さんは一体どうしたんだ?おかしくなっちゃった?、、
うっわー待って好きなんだけど😭
もっくん……どうしたの……? やばい、続きが楽しみすぎて朝しか眠れない(?)