テラーノベル
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⚠️ストーカー系や溺愛など地雷の方は 見ないことをおすすめします⚠️
推しは俺のストーカー。♡ 第1話
ステージの上の颯真は、誰よりも
輝いていた。
ライトを浴びるたびに、その整った横顔が 浮かび上がる。
――――それなのに。
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彼の視線は、ずっと俺に絡みついて離れない。
まるで、何万人もの観客が ここに居ることなんて関係ないみたいに。
その目は「俺のものを確認してる」みたいで 思わず背筋がぞわりと震えた。
柚姫
周りのファンが歓声を上げる中、颯真は 曲の合間ごとに視線を投げてくる。
軽く指先でマイクを弄びながら、 目だけは俺を“縛る“ように
ほんのわずかに口元が動いた。
ステージから遠くても、読めてしまった
颯真
心臓が喉から飛び出しそうになった。
もちろん声なんて届いてないはずなのに 確かにそう告げられた気がして。
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歓声に紛れ、俺だけに注がれる眼差しは 甘く、そして危険なほどに熱い
あれはきっとファンサじゃない。
颯真はもう俺を ただの“オタク“として なんか見ていない――――
ライブが終わり、観客がぞろぞろ出口へと 向かっていく。
余韻に浸りながら会場を出ようとしたその時
背中にじわりと熱い視線を感じた。
柚姫
そう思いながら振り返る。
けれど当然、そこに颯真がいるわけなんてない。
代わりに、スタッフが片付けを始めて いるだけだった。
――――それでも。
さっきまでステージの上から絡みついてきた あの視線の感覚は消えない。
むしろ、今もどこかから見張られているような そんな錯覚さえする。
柚姫
小さく呟いて歩き出す。
けれど数分後、スマホの通知が来て 思わず足を止めた。
開いたSNSのタイムラインには、颯真の今日の ライブMCを抜き出したファンの文字起こしが 流れてきていた。
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