🌿「私はみんな好きだぞ？」

ﾋﾟｰﾝﾎﾟｰﾝ

ようやくきやがった。 でも、いくらなんでも少し遅くなかったか？ マリキンの家はこの家から二、三件跨いだ隣だ。近所である。

なんの話かは分からないけど、 仲が良さそうでよかった！

ダメだ。何故なら…

…ほーら。 やっぱ激おこ。 だからあづにだけはバレたくないから誰にも言わなかったのに…

あぁ、説明がまだだったな。 オツキンというのは、私の小学生からの幼馴染兼クラスメイトの親友だ。 オツキンは薬学に精通したマッドサイエンティスト(自称天才科学者)で、私ともよく気が合うからな。

その時、アグがボソッと呟いた。

携帯には、連絡アプリからの通知が来ていた。 そこには

げっ。嘘だろ… 本当に電話かけてきやがった…

そして、私が「今あづたちと登校中」と送ろうとしたら。

あれ。

……なんで… …わかったんだ？

その次の瞬間。

三人「やだ」

私は、アグとあづに両脇、マリキンに背中を押され、その場を後にした。