流れ続けるお経
棺桶の中に横たわる相棒
殴られても泣かねぇような 人達が今日は声を上げて 泣いている
こんな日が来るとは 思わなかった
相棒は強かったから
どんなに失敗しても 諦めずに立ち向かい 続けているのを見ていたから
相棒は絶対に 死なないんだって
ありもしない確証を持ってた
従業員
眠っている
本当に死んでいるのかも 疑うくらいに安らかに
武道
マイキー
ドラケン
三ツ谷
イヌピー
ココ
真一郎
血の気が引いたせいで 生きている時よりも 顔が青白く見える
冷たい
心做しか手首が細い気もする
あ、
隈だ
寝れてなかったのか
こんなにくっきりと 分かるなんて
どれぐらい寝れなかったんだよ
いや、これぐらい くっきりと隈があるのに
なんで、気づけなかったんだよ
相棒が言う通り 場地さんが生きてて
俺は浮かれきっていたんだ
相棒が苦しんでる間
千冬
俺は呑気に
相棒との距離が 離れてるのにも気づかずに
千冬
相棒が学校に 行かなくなってたことにも 気づけなかった
相棒が死にたがってた ことですら気づかなかった
相棒はいつも俺が辛い時には 隣に居てくれたのに
千冬
従業員
拝啓、皆様
と言っても、これは 誰かに向けたものではないので ただ、俺が思っていたことを ひたすらに書きたいと思います
俺はあなた達が 幸せそうに笑っている所を 見るのがこの上なく好きでした
本当に、いい未来だと
そう、思うと同時に
俺も 笑い合える大切な人が 欲しかった
俺が身勝手に生を 求めたために死んだ彼女に
もう一度
笑いかけて欲しい
なんて これまた身勝手で最低な考えを 持ってしまった
許せなかった
中途半端な気持ちを 持っている自分が気持ち悪かった
生にしがみついてる 自分が醜くて仕方がなかった
それでも
彼女にどんな目で見られても どんな態度をとられても
どんな形であろうとも
もう一度
彼女に会いたい
追記:千冬へ
誰かに言葉を残そうなんて 思ってなかったけど
お前だけには 伝えておきたいことがあった
千冬
お前はすごく良い奴だ
千冬
だから、俺が死んで 自分を追い詰めてるんじゃ ないかって
だけどな、お前の存在が 何よりも俺の救いだった
死ぬのを躊躇ったのは 怖かったからだけじゃない
お前が呑気に幸せそうに 笑っているのをもう少しだけ
見たかったから
千冬
もし、俺が死ぬ前に お前に酷いことを言ったなら 忘れてくれ
追い詰められて ありもしないことを言ったんだ
本当にごめん
だけど、これだけは 覚えてて欲しい
お前自身がなんと思おうと お前は最高の相棒だった
千冬
千冬の相棒 武道より
千冬
千冬
全員
主
主
主
主
主
主
コメント
1件
続が楽しみです。頑張って下さい\(*⌒0⌒)♪