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~ 夢小説注意 ~
『 檻の中で、愛を語る 』
「 おい、誰かいるか? 」
扉が乱暴に叩かれた。
陸斗は押し入れの奥で震えていた。
布団の下に潜り込み、 耳を塞ぎながら、ただ祈っていた。
母親が残していった小さなワンルーム。
数日前から音沙汰がないと思っていたら、ついに奴らがやって来た。
「 借金、400万。返せないなら…代わりに " 体 " で払ってもらうしかないなァ」
初めて聞く男の声は軽く笑っていた。
だがその後に、ぞっとするほどの冷たい沈黙が続く。
次の瞬間、ドアが蹴破られ、陸斗の世界は終わった。
「 おい……いたぞ」
部屋の奥から、陸斗が引きずり出される。
暴れる力もなかった。
暴力ではない。
もっと違う、何かねっとりしたものが絡みついてくる。
「 名前は? 」
陸斗
祐希
ニヤリと笑ったのは祐希だった。
派手なピアスと明るい髪。
だが目だけが笑っていない。
祐希
陸斗
零斗
零斗
零斗
後ろに立っていたのは零斗だった。
落ち着いた口調で、静かに、だがはっきりと告げる。
兄のような雰囲気なのに、背後に感じる殺意は 本物だった。
そしてーー 最後に入ってきた男、蓮。
一言も喋らない。
ただ静かに、じっと陸斗を見下ろしていた。
目が会った瞬間、呼吸が止まるような感覚に 陸斗は襲われた。
祐希
祐希が楽しそうに言った。
零斗は腕を組みながら
零斗
と頷く。
連は無言のまま、陸斗の髪を掴み、顔を引き上げた。
その目には感情がなく、ただ所有物を見つめるような、静かな狂気に満ちていた。
その日から陸斗の「 監禁生活 」が始まった。