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いけない関係

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いけない関係

3 - 第3話 からかい

♥

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2022年05月15日

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類の父から連絡が来ました。

お父さん

類ー?上手くやってるか?

何?お父さん

お父さん

お父さん達少し遅く帰るから、晩御飯先に食べてていよ。

え?今日来たばっかりの家で食べろと?

お父さん

まぁ仕方ないだろ。とりあえず頼むぞ。

待ってよ!

応答なし

応答なし

応答なし

応答なし

類はため息を着いた後、持っていたスマホをポケットに直した。

穂花

どうしたの?

んー…父さんから今連絡が来てさ…

帰りが遅くなるって…

実の父をダメ親父と言わんばかりの顔をする。

穂花

あ、なら私簡単なご飯なら作れるよ!

穂花

私が作ってくるね!

部屋の隅にあったエプロンを取り、キッチンの方へと階段を駆け下りていく。

あ……

類も何か手伝おうとキッチンに向かうと、穂花は慣れた手付きで料理していた。

穂花

あ、お兄ちゃん!手伝わなくて良いよ

いや何か申し訳ないし…

類は穂花の手元を見ながら言った。どうやら穂花は卵焼きを作っている様だった。

穂花

お兄ちゃんは苦手なものとか無いの?

僕は野菜の全般が無理かな…

穂花

全般って…珍しいねw

穂花はフフりと笑った後に、作業に移る。

…ねぇ穂花。

穂花

何ー?

こうしてみると新婚夫婦みたいだね。

穂花

えっ!?

穂花の顔に熱が集まる。類は足を救ってやったりとニヤリと笑っている。

僕だって少しは出来るんだから手伝わさせてよ。

穂花

そうなら…この卵解いといて。

分かった。

2人は上手いこと連携しながら料理を作っていった。

穂花

出来たー!

見た目は素朴だが、部屋に食事のいい匂いが漂っている。

穂花

これも全部お兄ちゃんのお陰だよ。

そんな感謝することじゃないよ。

穂花

けど、手伝ってくれてありがとう!

穂花は呑気に白い歯を見せながらニッコリと笑って見せた。

ならさ、そんなに有難いなら褒美の1つは無いの?

穂花

あ、そうだね!何してほしい?

穂花は大したお願いじゃないと思いながら聞く。類は都合が良さそうに箸を穂花に渡す。

あーんして欲しい

穂花

あ、あーん?

そう、あーん。

類が口を開ける。開けた姿も色気があり、穂花は恐る恐る類の口の中へと運ぶ。

うん、美味しい。

穂花

よ、良かった!

穂花は照れながらも嬉しそうにする。

あ、その箸貸して。

穂花

うん。

穂花は類にさっき使った箸を手渡す。

はい、穂花の番。あーん

穂花

えっ!私?

穂花もしてくれたからさ。

穂花

わ、私は良いって!

え…嫌だった?

類は子犬のように目を潤々とさせながら言った。

穂花

し、仕方ないな…

類は穂花の口へと食事を運び食べさせる。

穂花

うん、成功してるね。

穂花。

穂花

何?

関節キス、だね。

穂花

はぁっ!?///

類が穂花をからかうと、穂花は顔を赤くしながらも怒る。

穂花

お兄ちゃん!からかうの辞めてよ!

フフ、ごめんごめん

すぐ顔を赤くする穂花が可愛くて…

穂花

もう…

穂花がため息をするのを合図に玄関先からインターホンがなる。

お父さん

ただいまー。

お母さん

2人とも仲良くしてた?

穂花

まぁ…一応は

穂花が類の方へと目を配ると、類はニヤリと笑っていた。

お父さん

さて、ご飯も食べ終わったら寝るぞー

はーい。

続く

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コメント

12

ユーザー

お久しぶりです!私、ストーリーを投稿しました! 良かったら見てください!

ユーザー

そうですか、、、まあ、続きが出るまで楽しみに待ってますね!

ユーザー

凄く面白くて、フフりという表現が素敵だなと思いました!!ゆっくりでも大丈夫なので更新を楽しみに待っております!!

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