この作品はいかがでしたか?
208
この作品はいかがでしたか?
208
1年前
ラウール
僕の目の前の机には
死ね ゲイは学校来んな キモイ
の文字が並んでいた。
僕は、ゲイだ。
ずっと隠し通してきた。
このことを知った途端、
みんなが、僕の事を
ゴミを見るような目で見てきた。
ラウール
ラウール
この世界は、残酷だ。
中学3年生の時、
月に1度会う他校の恋人と、
キスをする所をクラスメイトに見られた。
その話はたちまち学校中に広がり、
今までの友達は離れていき、
僕は腫れ物扱いされるようになった。
多様性が認められる社会、なんて
ただの綺麗事でしか無かった。
同性愛=気持ち悪い、普通じゃない
この方程式が壊れるのは
一体いつなんだろう。
現在
僕は、県外に引越し、
知り合いが誰もいない高校へ入学した。
佐久間
ラウール
席に着いた途端、話しかけてきた彼。
佐久間
佐久間
ラウール
佐久間
佐久間
隣の席の佐久間大介。
ラウール
佐久間
佐久間
佐久間
佐久間
ラウール
ラウール
佐久間
佐久間
ラウール
佐久間
ラウール
誰かに優しく話しかけられたのは、
友達、というものができたのは
いつぶりだろう。
頼りになりそうな人ができた。
ただそれだけで、嬉しかった。
この幸せを卒業まで守るために、
ゲイであることは3年間、隠し通す。
そのために、
もう恋愛なんてしない。
そう思っていた。
キーンコーン…カーンコーン……
佐久間
佐久間
ラウール
ガラガラガラ……
目黒
ラウール
目黒
目黒
目黒
目黒
ラウール
ラウール
思わず声が出てしまった。
整った顔
透き通った声
細い体
僕はそんな彼に、
一瞬にして引き込まれた。
コメント
4件
真都…な気がする…細かくてすいません!
うわ…友達サイテーやん… うちもいろいろと認めてほしいなぁ…(笑)