プレゼント

聖なる日の前日。

プレゼントが

亡くなりました。

クリスマス目前にして、俺はいつものように"あいつ"の教室に向かった。

なんでいない？

なんで、泣いてるなんて…。

こんなに興奮したゆあん、見たことねぇよ…。

認めたくない俺の脳は、

行かなくてはならない俺の身体に、

負けていた。

憎いほど晴天が続く。

あーあ、北の方は雪が降ってるのかな？

いっそのこと、雲いっぱいのどんより空になればいいのに。

背後から声が聞こえる。誰だかすぐにわかった。

そんなことない。

大好きだ…。

消えちゃえ!!

君は静かに私を抱きしめて、頭を撫でてくれた。

もやもやと渦巻いた嫌な記憶が、

少しだけ、ほんの少しだけだけど、

綺麗になった気がした。

おつこの！