主
紫はただ独りで、考え込んでいた
紫
(また、犠牲者が出てしまった...)
紫
(私が、私がもっと頼れる存在にならないと...)
紫
(最初に大口叩いて、最終的には何も出来ず全滅...?)
紫
(そんなの、絶対に駄目...)
紫
私が、私...
煉華
おい
紫
!?煉華...
煉華
ボソボソ口から漏れてたぞ。考え事か?
紫
いやっ、別に...
煉華
遠慮すんなって!話してくれよ!
紫
で、でも心配かける訳には...
煉華
うるせぇ!!
主
煉華が急に怒鳴った
煉華
さっさと話せ...こっちは心配してやってんだぞ...!?
紫
れ、煉...華...?
真凛
待って、煉華
主
真凛がどこからともなく現れ言った
煉華
...ぁ...!
煉華
わ、悪い。多分オレ、酷ぇ事言った...。
真凛
紫...。ごめん。煉華は癇癪持ちで、すぐ怒ってしまうの。...許してやって欲しい
紫
っいや、大丈夫...
煉華
ご、ごめんな、紫っ...オレ帰るワ...
主
煉華は落ち込んだ様子で就寝部屋に戻っていった
煉華
...
主
ドアを開け、黙って帰ってきた煉華に、亜紀が心配した様子で
亜紀
おい、どうした?
主
と聞いた。
煉華
...オレ、すぐキレて...
煉華
紫に酷ぇ事を言った...
亜紀
...気持ちの整理、出来てねぇんじゃねぇのか?
煉華
...
主
と、そこに涼海が来た
涼海
煉華...また怒ったの?
煉華
っ...!!
煉華
ごめん...!!
亜紀
...とりあえず、休んどけ。落ち着くまでゆっくりしろよ。
煉華
...あぁ...
主
煉華が布団に横たわって黙り込む
涼海
...亜紀。煉華は、癇癪持ちでね...すぐイライラして怒っちゃうんだよ。ボクと真凛と煉華は学校が一緒だったから、そういうの、結構見たんだよ。
涼海
だから...許してあげて、ねっ...?
亜紀
あぁ。そういうんならしょうがねぇしよ...
主
一方その頃...
主
心寧、瑠磨、優斗の三人は、歌璃の様子を見に行った
主
心寧「歌璃...皆心配してるよ?そろそろ皆に顔だしてあげなよ...」
歌璃
......
主
優斗「そうだよ...!!ボク達皆で生き残らなきゃ...」
歌璃
皆...?
歌璃
皆って...もう2人死んだだろ
主
優斗「うぅっ...でも!」
主
瑠磨「いや、大丈夫だ、優斗。オレに任せろ」
主
瑠磨「お前、今生きてる奴等だけでは、皆じゃないのか?」
主
瑠磨「確かにお前の言う通り、犠牲者が2人出た。だが、いつまでもそれを悔やんでいると、死んだやつが心配するだろ?」
歌璃
...!
主
瑠磨「それにな...それに気が散って、ミスったりして死んだら元も子もねぇ。だからな...」
主
瑠磨「また、頑張ろうぜ!」
歌璃
っ...分かった
歌璃
確かに今まで、気負い過ぎたかもな...
歌璃
ぃよしっ!オレ復活だぜ!
主
心寧「おー!流石のコミュ力だね!」
主
優斗「良かった~!」
主
瑠磨「よし、行くぞ歌璃!皆に元気になったって伝えに行くぞ〜!」
歌璃
あぁ!