俺は…紫
誰か…教えてよ……
俺の生きる意味って……?
現在時刻は午前6時30分
そしてここは東京都のとある駅のホーム
紫
所持品は小さなバッグのみ
ほぼ身一つの状態
紫
JR東日本の特急列車かいじに乗り込み自身の指定席へと身を沈める
朝早いが驚く事に眠気は無い
それでも視界からの情報をシャットアウトすべく目を閉じる
紫
どれほど経っただろうか
現在地は山梨県の大月駅
こんなに遠出する事も無く、少し疲れた俺はホームの椅子に座った
駅のアナウンスや電車の走行音、周りの人の声が騒がしい
そんな日常的な音にさえイライラし、 イヤホンを付け目を閉じた
目を閉じると当然目の前は真っ暗で
そんな中だとどうしても働いてしまうのが思考である
学校の事、家族の事、過去の事……
何も考えたくないのに"無"になれない
何かしら考えてしまう
そんな自分が嫌でまた自己嫌悪
早めに目的地へ行ってしまおうか
前倒しで計画を実行しよう、そう思った
???
紫
???
紫
俺に声をかけてきたその男の人は長身で 細くすらっとしていた
紫
???
紫
???
紫
俺の目の前にしゃがみこんだその男性は 俺に次々と質問を投げかける
紫
???
紫
???
紫
???
紫
???
???
紫
???
紫
紫
紫
???
桃
桃
紫
桃
紫
桃
紫
桃
桃
紫
桃
紫
桃
紫
今まで会った事の無いタイプだった
物腰柔らかで、優しそうに微笑んでて
言いたくない事は無理矢理聞いてこない
でも離れる訳でもなく傍に居て
何となく安心感を感じた
桃
紫
桃
紫
桃
紫
桃
お互いに無言の時間が続いても 全然苦じゃなかった
桃
紫
桃
紫
桃
紫
桃
紫
桃
紫
桃
桃
紫
桃
紫
桃
桃
紫
桃
紫
桃
桃
紫
桃
桃
紫
桃
紫
どうせ連絡なんてしてこないんだろうな…
そう思いながら携帯を確認する
紫
桃
紫
桃
紫
桃
桃
紫
桃
紫
桃
紫
桃
紫
桃
桃
紫
桃
桃
紫
桃
紫
桃
紫
桃さんはまた目の前にしゃがみ 視線を逸らさず目を見て話してくれた
俺は普段から顔色や目を見て過ごしていた
真剣な顔をして、でもどこか優しそうで
桃
紫
今まで誰も信じられなかった俺が、 直感的にこの人は信じられる、そう感じた
紫
桃
紫
桃
桃
紫
桃
紫
桃
桃
桃さんは両手を差し出し 立ち上がらせてくれた
それでも、1時間以上座っていたからか 目の前が暗くなった
桃
紫
桃
桃
紫
桃
紫
桃
紫
桃
紫
紫
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桃
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桃
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紫
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紫
紫
紫
紫
紫
紫
紫
桃
紫
桃
紫
紫
桃
紫
紫
桃
桃
紫
中…見るって言ってもちっこいしな…
桃
桃
紫
桃
紫
紫
桃
桃
紫
桃
桃
紫
桃
桃
紫
桃
桃
桃
紫
桃
紫
桃
桃
桃
桃
紫
俺の話を…否定せずに聞いてくれた。 今まで誰にも話さなかった俺の過去を
桃
桃さんは、腕を広げおいでと言ってくれた
紫
桃
桃
桃さんは胸にポスっと収まった俺を優しく抱きしめ、頭を撫でてくれた
初めての人の腕の中は… とても暖かかった
紫
桃
紫
紫
紫
桃
桃
紫
桃
桃
ずっと桃さんは優しく声をかけながら 背中を優しく叩き、頭を撫でてくれた
すっかり安心しきった俺は迫り来る 睡魔に身を任せ夢の世界へと旅立った
紫
るり
るり
るり
るり
るり
るり
るり
るり
るり
るり
るり
るり
るり
るり
コメント
21件
神すぎるー!最高です!
めっちゃ神~ 続きほし〜な
ぶくしつ