死にたかった子たちの“ゆかい”な生活

病室で、漆不は体を起こす

漆不は時計を見る

時刻は午前2時

漆不は自分が刺された現場に来ていた

漆不は声を聞いて振り返る

フードの人物を前に考え込む漆不に、声がかけられる

その声は、嘲笑しているようにも感じた

次の日、病室にいる遥花の見舞いに舞婪と帷がやってくる

帷は、遥花の隣のベッドで横たわる漆不を見る

すると、未彩が病室に入ってきた

ドスッ──

帷は、突然背中を刺される

帷の耳元で未彩が囁く

未彩は何事もないように遥花に話しかける

遥花は未彩を睨む

遥花はぷいっとそっぽを向く

未彩はふふっと笑う

未彩と舞婪は病室から出ていく

背中を刺された帷は痛みで動けずにいる

遥花が声をかけた瞬間──

バタッ

──帷は床に倒れ込む

遥花がベッドから身を乗り出すと同時に漆不が体を起こす

病院の外の路地裏

未彩はとある人物に報告していた

催眠を解かれた未彩は気を失う