太宰
2ヶ月前
太宰
はぁ……国木田君ったら人使いがあらいなぁ
太宰が国木田に買い出しを頼まれ、 帰宅している頃。
太宰
ん?
……
路地裏を通り、近道しようとした所
10歳くらいの少女を見つけた。
太宰
…君、貧困街出?
…?
少女の髪はボサボサで、服はちぎれている。
恐らく、貧困街から 抜け出してきたものだ
……
少女は立ち上がり、 歩き出そうとした。
太宰
待って。
……
太宰
帰る場所は?食べるものはある?
……無い
太宰
ならば探偵社においで。きっといい事があるよ。
そして現在。
探偵社の皆は説明を受けていたとは言え丸い目を向ける。
国木田
真逆太宰か拾ってくるとはな…
歳は11歳。やせ細った体の少女。
敦
名前はなんて言うの?
少女に1番最初に質問を投げたのは 敦だった。
…名前?
太宰
知らないのかい?
……コク
乱歩
じゃあ僕達が付ければいい話でしょ?
敦
でもどうやって……
乱歩
いいことを思いついた!
乱歩
名前を書いた紙を紙飛行機にしてその子が手に取ったのがその子の名前!
敦
わぁ……!面白そうですね!
そうして此処にいる 国木田、太宰、敦、乱歩で 名前を決めることになった。
数分後。 紙飛行機が完成。
……?
太宰
さあ行くよー!!!
ヒューッ
……((取る
全員が目を目を見開いた瞬間
ピラ……((開く
『琴』
敦
……!!
国木田
誰の紙飛行機だ?
太宰
この字は……敦君だね
乱歩
えーと…琴!
……?
太宰
いいかい?君の名前は今日から『琴(こと)』だ
……琴
太宰
そう、琴。
国木田
太宰、もういいだろ。仕事に戻るぞ
太宰
えぇ〜国木田君つめたぁい
名前を貰った時、 少し胸の奥が暖かい気がした。