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※ゆあんくん目線です
夜。
家の中は静かで、時計の音だけが聞こえていた。
俺は自分の部屋でベッドに座ったまま天井を見つめていた。
⸺今日のことが、頭から離れない。
教室で、のあが他の男子と並んでいた姿。 楽しそうに笑っていた声。 そして、自分の胸に湧いた、あの感情。
ゆあん
『妹だから』
そう言えば、全部説明できるはずだった。 心配だから。 守りたいから。 兄だから。
…でも。
ゆあん
その言葉が、胸の奥に引っかかる。
スマホを見ると、リビングからのあの笑い声が聞こえた。
ただそれだけで、無意識に立ち上がっていた自分に気づく。
ゆあん
そっとドアを開けると、 ソファでくつろぐのあが振り返った。
のあ
ゆあん
のあ
その声を聞くだけで、 胸が少しだけ落ち着く。
俺はのあの隣に座った。 前なら何とも思わなかった距離なのに、 今日はやけに近く感じる。
ゆあん
ゆあん
のあ
のあは首を振って、にこっと笑った。
のあ
その一言で、胸がきゅっと締めつけられた。
"嬉しい" そう言われて、嬉しいと思ってしまう自分。
ゆあん
ふいに、そんな考えが浮かぶ。
ゆあん
のあ
呼んだだけなのに、 続きを言う勇気が出なかった。
⸺もし、これが。
ただの義兄妹じゃなくて、 もっと別の気持ちだったら。
ゆあん
そう言って、頭にそっと手を置く。
昔からしてきた、何気ない仕草。 なのに今日は、触れた瞬間、心臓が強く鳴った。
ゆあん
その感覚で、はっきりわかった。
ゆあん
声には出さず、心の中で呟く。
まだ認めるのは、怖い。 でも⸺
ゆあん
横で笑うのあを見て、 目を逸らす。
兄として守ってきた存在を、 違う目で見始めてしまったことに、気づいてしまったから。