テラーノベル
アプリでサクサク楽しめる
夜更け。
外は急に雲行きが怪しくなって、遠くで雷の音が鳴った。
⸺ゴロゴロ⚡
その音を聞いた瞬間、私はびくっと肩を跳ねさせる。
のあ
雷は、昔から苦手だった。
⸺ドンッ⚡
大きな雷鳴が響いた瞬間、 私は反射的に部屋を飛び出していた。
のあ
廊下に出たところで、ちょうど兄と鉢合わせる。
ゆあん
次の瞬間。
私は考えるより先に、兄の胸に飛び込んでいた。
のあ
ぎゅっと服を掴むと、体が小さく震える。
のあ
兄の体が、一瞬だけ固まったのがわかった。
ゆあん
そう言って、兄は私の背中に腕を回す。 優しく、でもしっかりと。
⸺ドンッ⚡
また雷が鳴って、私は思わず力いっぱい抱きついた。
のあ
小さくそう言うと、兄の腕にぐっと力が入った。
ゆあん
低く、はっきりした声。
胸に顔を埋めると、 聞き慣れた心音が早くなっているのがわかる。
のあ
兄は、私を落ち着かせるように背中をなでながら、どこか苦しそうに息を吐いた。
ゆあん
名前を呼ばれて顔をあげると、 兄は少しだけ視線を逸していた。
ゆあん
のあ
そのまま、しばらく抱きしめられる。
⸺家族だから。 そう思えばいいはずなのに。
ゆあん
胸の奥が、はっきりそう告げていた。
”妹が怖がってるから" ”守らなきゃいけないから"
そんな理由じゃない。
⸺抱きしめたい。 ⸺離したくない。
それだけだった。
ゆあん
のあ
そう言いながらも、のあはまだ離れなかった。
俺も、離そうとしなかった。
ゆあん
雷の音よりも、 この気持ちのほうが、よっぽど怖い。
ゆあん
名前を呼ぶ声が、少し震えていた。
ゆあん
そこまで言いかけて、言葉を止める。
でももう、わかってしまった。
⸺これは。
ゆあん
心の中で、はっきりと認める。
雷が鳴った夜。 俺は初めて、自分の気持ちから逃げられなくなった。
コメント
1件
まってまって、やばい最高すぎ🤦🏻♀️🤦🏻♀️ 雷怖くて抱きついてるのやばい🙈💞ゆあんくんも本能抑えてんのやばい🙈💓 もうヤバいしかでてこんかも…最高すぎた🫶🏻️💓 続き待ってるね♪