最後の願い

俺は倒れた

最後に聞こえたのはみんなの声。

あぁ。俺このまま死ぬのかなぁ

そう思っても怖く思わなかった。

最後にみんなの声を聞けたと思うと

怖くなんて思わない。

でも、不思議だった。

意識がないはずなのにサイレンが聞こえる。

意識がないはずなのにみんなが泣いている声が聞こえる。

どうしてだろう。

その想いが数十分続いた。

すると俺の中のどこかから

光が見えた

ーそれを境にー

背景気にせんで

窓の外からたっつんが見えた。

俺、生きてたんだ

窓の外でみんながあたふたしていた。

大袈裟だよ笑と俺は思った

次の日から、原因を突き止めるべく様々な検査を行った。

その日の夜どう過ごしたか分からない

そしてまた様々な検査を行った。

俺の頭の中はおかしかった。

今思うと何もかもがおかしかったんだと思う。

でもみんなに心配かけたくなかった。

悲しい思いをさせたくなかった。

ただ、その一心だった。

俺はその後家へ帰った。

みんながいる家に。

この時癌のことを知って初めて

泣きそうになった。

あぁ、嫌だなぁ。死ぬのかなぁ

もっと、、、みんなと居たいなぁ

それから俺は通院した。

薬を1日3錠飲み続けた

時々副作用で体調を崩した。

その度に辛いとおもった。

そんな生活が2年続いたある日

俺はいつものように病院にいた。

辛かった。

悲しかった。

俺の心の中にあったのは、

生きたい

というものだけだった。

その日どう帰ったのか覚えていない

まるで癌を宣告せれた時みたいに

頭の中が真っ白になった。

どうして？

神や仏は存在しない。

強く願っても想いが叶うことは無い。

俺はこの日、

みんなに癌のことを伝えることにした。

癌、なんだ、、、

あぁ、俺のせいだ

俺がみんなを悲しませたんだ、、、

ごめん。みんな。

その夜、みんなが泣いていた。

見ていて心が痛んだ。

俺はみんなにただただ謝ることしかできないんだ。

本当にダメなリーダーだよなぁ

みんなを悲しませるリーダーなんて、

ダメだよなぁ

１ヶ月も経つとみんなは徐々に笑顔を取り戻していった。

でも少し不思議に思った。

この時の会話を思い出すと、

本当に俺が肺癌なのか？

と思ってしまう

この時から副作用が頻繁に出るようになった。

でもすぐに治まってしまう。

だがこれは

俺の体からの

SOSの叫びだった

俺らは今水族館にいる

バタっ

みんなが見ていたのは血を吐いて倒れてる俺だった、

その言葉を最後に俺の意識は途絶えた

前に救急車で搬送された時とは違い、

何も感じなかった

みんなが泣いていた。

辛かった。

癌になってから1番辛かった。

それから程なくして、俺の遺品を整理していたメンバーたち。

この動画を見ているということは

俺はこの世からいなくなったってことだよね、。

ごめんね、こんなにみんなを悲しませて、、、泣かせて、、、

俺、リーダー失格だよね、、、

でも、たとえみんなが悲しんでも俺の夢だけは叶えて欲しい。

俺の夢、、それは、、、

このからぴちを全世界に広めて沢山の人に希望を届けること

みんななら余裕だよね！

だっておれたち、

最強でしょ？

今までありがとう。

天国からみんなが活躍するところ見てるよ。

動画はたった1分程度だった。

みんな

ありがとう

その後、リーダーはもふくんが担当した。

じゃっぴの願いを叶えるにはまだまだ沢山の年月がいるけど、

いつか叶った時は

じゃっぴは笑顔だよね