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俺の学校には
高嶺の花と呼ばれる女がいる
男子達
おいっ、黒木さんだぞ！
男子達2
やべー！
男子達2
朝から見れるとかラッキーすぎだろ！
男子達
今日も相変わらずの美少女だよなー
黒木瑠菜
おはようございます、皆さん
男子達
お、お、おはようございます、！
男子達2
黒木さん今日も素敵です！！！
黒木瑠菜
それはありがとうございます
黒木瑠菜
朝からそう言ってもらえると、私もすごく嬉しいですよ
黒木瑠菜
皆さんも朝からキラキラしていて眩しいですね
男子達
…、ど、どうも
千歳
(お前を見てるからキラキラしてんだろーが)
黒木瑠菜
容姿性格頭脳
すべてを兼ね備えたいわゆる高嶺の花だ
女子
あ、見て見てっ、千歳くんだよーっ！！
女子2
今日も相変わらずカッコイイー‼️✨
千歳
(ふ、俺だって負けてない)
俺、水上千歳だって
容姿も頭脳も完璧な
学校の人気者だ
俺に落ちない奴なんていない
千歳
あ、黒木さん、おはよう
千歳
今日もキレイだね
キレイだなんて言って
ときめかないやつはいない
俺なら学校の高嶺の花だって
千歳
(簡単に落とせる…！)
黒木瑠菜
あ、水上くんおはようございます
黒木瑠菜
ふふ、そうですね、今日もキレイです
千歳
(…え)
千歳
(こいつ、自分がキレイだとわかってる？)
黒木瑠菜
あら、どうしたんですか？
黒木瑠菜
急に考え込んで
千歳
え、あ、…なんにもない
黒木瑠菜
ふふ、そうですか
黒木瑠菜
でも、千歳くんに褒められると嬉しいですね
黒木瑠菜
毎日水やりをしていたかいがありました
千歳
……え？
千歳
み、水やり…？、
千歳
な、なんのこと？
黒木瑠菜
え？
黒木瑠菜
先程、キレイとおっしゃいましたよね？
千歳
え、あ…
黒木瑠菜
このお花、私がずっと水やりをしていたんです
黒木瑠菜
朝来たらキレイなお花が見れるって、なんだか気持ちよく一日が過ごせそうじゃないですか？
千歳
あ……
千歳
千歳
(花のことか…)
千歳
そ、そうだね
千歳
さすが黒木さんだね
黒木瑠菜
ふふ、喜んでもらえて幸いです
黒木瑠菜
では、また教室で
千歳
……マジかよ
千歳
まさかの…鈍感？
千歳
…まさか鈍感だとは思わなかったな
千歳
これはめんどくさくなりそうだ……
祐一
何が？
千歳
うわっ
千歳
…なんだ、祐一かよ
祐一
悪かったな俺で
千歳
別にそーいうわけじゃないけどさ
千歳
急に現れんなよ
祐一
悪いな
祐一
そーいえば、聞いたか？
千歳
何を？
祐一
黒木さん吹奏楽部らしいぜーっ
千歳
あぁ、そうなんだ
祐一
反応薄いな
祐一
あの黒木さんが吹奏楽部とか色々とヤバいだろ
千歳
そうなのか？
確かに楽器は吹けそうだけどな…
祐一
うっひょー楽しみ
祐一
てことだから千歳
祐一
今日吹奏楽部見学な
千歳
……は？
千歳
なんでだよ
祐一
あの黒木さんが楽器吹いてるとこが見たいんだよ！
祐一
絶対キレイだろ…！
千歳
な、なんで俺がついてくんだ…
って待てよ
黒木が楽器を吹いているところを見て
上手だね、なんて言ったら
惚れるんじゃないか…！？
千歳
…行くわ
祐一
…え？
千歳
俺、行く
電車の中でも寝る前のベッドの中でもサクサク快適に。
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