花言葉
凪 玲
シュウメイギク
ゼラニウム
玲王
玲王
凪
玲王
凪
凪
玲王
玲王
凪
玲王
凪
玲王
凪
玲王
凪
凪は一人分のご飯だけ 温め始めた
凪
玲王
凪
凪
玲王
明日は俺と海行くって 忘れたのか?
明日は凪と出会って3年の日
お前が言ったんだろ?
記念日は海に行こうねって
凪
凪
玲王
玲王
凪
玲王
凪
玲王
ガチャ
玲王
なんかもう疲れちゃった
白いシュウメイギク
寝室の隅に咲く一輪の花
今日も一枚花弁が舞い散る
日に日に減りゆく花弁
この花が 全部散った時
玲王
ガチャ
凪
玲王
玲王
凪
凪
玲王
凪
凪
玲王
凪
玲王
玲王
玲王
と、
潔達と遊ぶのが
凪
玲王
凪
玲王
なに自分から引いてんだよ
でも、それでも、
「俺は玲王と海行きたい」って
引き止めてくれるのを
少し期待したんだ
凪
玲王
この花が散ってなかったらね
玲王
凪
ガチャ
凪は凪なりに気を遣ってくれている
でもなにも 満たされない
だって俺が欲しいのは 言葉じゃなくて凪だから
玲王
もう目覚めなくていいのに
その瞬間ひらりと 最後の花弁が舞い落ちた
どうしてこんなに真っ暗なんだ?
凪
凪
立ち上がった瞬間
昨日のことを思い出す
凪
何か物凄い嫌な 予感がする
ガチャッッ
凪
玲王
凪
凪
凪?
凪の声がする
でもどうして
俺の体は 動かないんだ
凪
凪
凪?俺は起きてるぞ?
お前の声だって聞こえるよ
目が開かない。
体の感覚がない。
凪
俺、死んだのかな
凪
凪
凪、、、泣いてる?
凪
凪
凪
凪の泣き叫ぶ姿なんて はじめてだ。
凪が俺のことでこんなに 泣いている。
俺はいつまで寝てるんだ?
でも正直
もう起きなくて いいや
凪
白いシュンメイギクは 茎だけになって 緑色に輝いている
凪
潔
潔
凪
潔
潔
凪
潔
凪
潔
凪
潔
凪
凪
潔
凪
潔
凪
凪
潔
潔
プープープー
凪
玲王
玲王はとても気持ちよさそうに寝てる
「このまま一生 寝ていたい。」
そんな表情で
凪
玲王の眠る横に一輪の花があった
花弁が全部落ちて茎だけになっている
凪
玲王が買ってきたのかな?
凪
ごめんね
昨日のこと許して
玲王
玲王が少し微笑んだ気がした
ピンポーン
凪
どうやら少し寝てしまったらしい
凪
潔
凪
潔
ガチャ
潔
凪
潔
潔
凪
凪
潔
凛
凪
凛
凪
凛
潔
凪
潔
凛
凛
凛
凛
凪
薄れゆく愛?
なにそれ。
俺と玲王には一切関係のないこと。
玲王が俺を好きじゃなくなった なんてありえない。
信じない。
認めない。
凛
潔
潔
凛
凛
凪
凛
凛
凛
凛
凛
凛
凪
玲王が俺を好きじゃ なくなったんじゃなくて
俺が玲王を愛してなかったってこと?
凪
潔
凪
そう。愛してた。
凪
俺は愛してたんだッ
玲王のことをなによりも、、、
凛
愛してたのか?
凪
潔
潔
凪
潔
潔
凪
凛
潔
凛
凛
凪
凛
凪
潔
凛
凛
凛
凪
凪
凪
凛
潔
潔
凛
潔
潔
凛
凛
凛
凛
潔
凛
潔
潔
潔
凛
凪は何をするつもりなのだろうか
凪
凪
玲王
ん、、、凪?
長い間寝てた気がした
早く起きて凪の朝ごはん作らなくちゃ
凪は朝ごはんを食べたら 潔達のところに行っちゃう?
凪
凪
ずっと俺が起きなかったら
凪はずっと一緒に いてくれる?
あぁそうだ。思い出した。
俺の目はもう開かないんだった。
凪
あれ、目は開いてないはずなのに 周りが見える
天井から、寝ている俺とそばに 座り込む凪を見下ろしている感じだ
凪
凪
玲王
凪
凪
凪
凪
凪
凪
凪が俺の頬を撫でる
そして、
一粒、二粒、と滴が頬に 流れ落ちてくる。
凪
違う、違うよ、凪
凪
凪
凪
凪、、、違う
あぁなんで
この体は 動かないんだ
震える凪の手を握り返したいのに
流れる涙を 拭いてあげたいのに
もう
俺にはできないよ
凪
凪
ガチャ
いつまで俺は 寝てるつもりだ
玲王
どうして、、、
力が 入んないんだよ
白いゼラニウムの花弁が 一枚舞い落ちた。
ガチャ
凪
凪
凪
海、、、?
ふわっと持ち上げられる感触がして どこかに座らされた
きっと凪が俺を 車椅子に乗せたのだろう
凪
部屋を出た瞬間また 何も見えなくなった
ザザーンザザーンッ
凪
ここは海か
凪
凪
凪
覚えてるよ。凪
喧嘩した後、凪が潔のところに行って帰ってこなくて
俺が凪に「もう死ぬ」って メールしたんだよね
そしたら凪が速攻で 帰ってきて、、、
「ごめん、玲王」
「大好きだよ」 って、、、
その言葉きり、好きなんて 言ってくれなくなったよね
凪
凪
凪
凪
凪、、、
じゃあ俺はどうだった?
凪に好きだと伝えたことがあったか?
いや、俺は何も言わずに わかって欲しいと 勝手なわがままばっかで
何一つ返せていなかった。
玲王
ねぇ凪、俺が今起きたら
喜んでくれるのか?
凪
凪
凪
凪
凪
凪
凪
凪
まだ生きてる時は 誰も俺を必要としてなかったのに
死んでから言われても、、、
嬉しくねぇよ
凪
そうだよ、お前だけは 俺がいないと何もできなくて
お前だけは 俺を必要としてた。
なのに。
凪にも必要と されなくなった俺に価値なんてねぇ
俺が死んでも 皆んな生きてけんだろ?
今更おせぇよ
凪
凪
凪
凪
凪
、、、必要っていっても 色々あるんだ。
凪はめんどくさいから 俺を必要としてたんじゃなくて
俺といると楽しいから 必要としてたのか?
凪
ありがとう、凪
玲王
突然当たりが明るくなって 思わず目を瞑った。
凪
凪
凪の声で目を開いた。
玲王
凪
凪が必死に抱きついてくる
涙に触れれた。
この目でしっかりと 穏やかな海を感じた。
玲王
凪
凪
色々混乱していたが、 とにかく凪をこの目 で見れて嬉しかった
玲王
凪
玲王
泣きじゃくる凪をみて 俺まで涙が出そうになる
玲王
玲王
玲王
凪
玲王
「愛してるよ」
凪
その言葉と同時に 白いゼラニウムの花は朽ち果てた。
花言葉
シュウメイギク
「薄れゆく愛」
白いゼラニウム
「私はあなたの愛を信じない」
投稿遅くなりました
連載が書き終わりそうなので そろそろ出すと思います
お楽しみに!
コメント
3件
いやほんとに親がいるのに泣いちゃって、ほんとにほんとに主さんが書く作品が大好きです❗️無理しないで頑張ってください‼️
最高です!! もう主様神です!!!素敵な作品ありがとうございます!!
いやいやこんなに素敵な作品が1000♡になってないだなんて…私がしとこ、ガチで泣きました!とても素敵な作品をありがとうございます