伊織くん
伊織くん
紫
恭介お兄ちゃんが… 私を好き…?
…そんなの、急すぎて 信じられなかった。
…けど。
…私も、恭介お兄ちゃんが…
好き…だから…。
…気持ちを落ち着かせて、 私はゆっくりと口を開く。
紫
紫
紫
紫
伊織くん
伊織くん
紫
紫
紫
伊織くん
伊織くん
紫
紫
紫
伊織くん
伊織くん
…長い沈黙。
…でも。
二人ともほっぺたを ほんのり赤く染めて…。
…はにかみながらも 優しく微笑みあった…。
あれから1ヶ月後…。
澄み渡る青空の下。
私は真っ白なドレスを着て、
…恭介お兄ちゃんを 待っていた…。
ドレスなんて久しぶりだし…
恥ずかしすぎる…っ!
…でも。
…恭介お兄ちゃん、私を見たらどんな反応をするのかな?
期待とはにかみが入り混じった 複雑な感情を抱えていた…。
しばらくして、慌てた 恭介お兄ちゃんが
コンコンっと、ドアを叩く。
伊織くん
うう…っ!? き、緊張してきた〜っ!?
紫
ガチャリとドアが開く 音が響く。
伊織くん
伊織くん
紫
紫
伊織くん
紫
恭介お兄ちゃんは、白い タキシードを着ている。
…どうしよう…。
…凄く似合いすぎて…。
…なんだか、恥ずかしい…。
恥ずかしい私は、 真っ直ぐに伊織くんを見れずに
ぎこちなく視線を泳がせる。
紫
伊織くん
…謝られたって事は…。
私、やっぱり変、なんだ…。
伊織くん
伊織くん
紫
なーんだ…!!
…そういう事、だったの…!?
紫
伊織くん
紫
伊織くん
紫
紫
紫
紫
私は顔をほんのり赤く染めて 目を泳がせながら
恭介お兄ちゃんに伝えた…。
恭介お兄ちゃんも、 私につられて
顔をほんのり赤く染めて、 目を泳がせながら
私に御礼を言う。
伊織くん
伊織くん
光樹くん
光樹くん
光樹くん
伊織くん
伊織くん
伊織くん
光樹くん
光樹くん
…ん?
…この光景、何処かで…っ!?
…っ!?
…頭がズキズキと痛む。
光樹くん
光樹くん
紫
…私が飲めなかった珈琲を 飲んでくれた事…。
バスケ部の試合で、いつも 大活躍していた後輩さん。
その姿が、目の前の 恭介お兄ちゃんと重なって…。
伊織くん…っ!?
紫
伊織くん
伊織くん
紫
伊織くん
伊織くん
紫
伊織くん
紫
伊織くん
伊織くん
紫
紫
伊織くんは嬉しそうに微笑む。
…こんな素敵な人と 結婚する日が来るなんて。
…夢を見ているみたい…。
…いや、夢よりも もっと素敵な…。
伊織くんの恋の魔法…かな?
光樹くん
光樹くん
光樹くん
光樹くん
光樹くん
光樹くん
光樹くん
光樹くんは、あの日と変わらぬ 悪戯っぽい笑みを残して
去って行く。
…恥ずかしすぎるっ!!
…夫婦揃って頬っぺたを ほんのり赤く染める。
恋の魔法は存在しない、か…。
…それなら。
…貴方と出会えた事、 貴方に恋をした事は。
奇跡、だったんだね…。
式場の人
式場の人
式場の人
紫
伊織くん
伊織くんは、私に 手を差し伸べてくれる。
紫
紫
私は、にっこりと笑って。
伊織くんの手を握る。
ついに大きな扉が開く。
目の前には大勢の人。
…その全ての人が私達を 祝福してくれる。
神父さん
神父さん
神父さん
神父さん
神父さん
伊織くん
伊織くん
伊織くん
慌てる伊織くんを見た 神父さんは…。
にっこりと微笑む。
なーんだ…。
…伊織くんも、 緊張してるんだ…!?
…良かった…。
けど次は私の番…!!!
緊張する…!!!
神父さん
神父さん
神父さん
神父さん
神父さん
紫
紫
神父さんは、緊張している私に 優しく微笑む。
…私も噛んじゃった…!?
…でも、伊織くんと一緒に いられるなら。
噛んじゃった事なんて どうでもいいんだ…!!!
神父さん
私は頬っぺたを 真っ赤に染める…。
同じく伊織くんも、頬っぺたを真っ赤に染める…。
そして、視線を泳がせながら。
ぎこちなく私に…
口づけをする。
そしてその後、私にしか 聞こえないほどの
小さな小さな声で、囁く。
伊織くん
伊織くん
紫
紫
私たち2人なら。
私たち2人なら、どんな事でも 乗り越えられる。
私たち2人なら、きっと幸せな家庭を築いて行ける。
そうだよね。
伊織くん。
コメント
112件
心臓が破壊されるほどキュンキュンしたんですけど…💗(表現変)
胸きゅんが止まりませんでした!!
伊織くん!紫ちゃん!お幸せに!! 紫ちゃんが紫ちゃんとして記憶取り戻して良かった……!!←語彙力w 本当におめでとう!!!