俺は、火のついたマッチ棒を手に しばらく迷っていた。
俺の役目は、ここに火をつけて 監視役を誘きだすこと。
俺にそんな役、できるのか。
サトミ
サトミ
俺、こんな衝動的だったかな....
サトミ
純粋で真っ直ぐな目。
そんな目で見つれられて。
どうしても、聞かないわけにはいかなかったのだ。
恋愛感情ではなかったが、
ただただ、あいつの目が好きだった。
サトミ
サトミ
俺は、ようやくマッチを手放したのだった。
ゴーゴーと燃え盛る新聞紙を 無視して、
俺は人気のない路地裏に入っていった。
サトミ
サトミ
ハアハア息を切らしながらこちらへ走ってきたサトミくん。
コロン
コロン
コロン
このときの僕は、すっごい悪い顔をしていたと思う。
監視役
監視が急に大声を出したために、 僕の肩がびくんと上下に動く。
監視役
監視役
同僚からの連絡だろうか。
どうやらかなりヤバイ状況らしく....
監視役
そう言うと僕らを置いて、監視は去っていった。
ルウト
ルウト
頭が真っ白になって、 心臓がドクドクと大きな音をたてる。
やがて、煙の臭いはここまで届いてきた。
コロン
コロン
僕らが地下牢に着いたときには、 すでに火は大分まわっていた。
コロン
ハンカチで口を押さえながら、 探し回っていると
ルウト
ぐったりと地面に横たわっている彼を発見した。
コロン
微かに聞こえる息。
コロン
リイヌ
コロン
逃げよう。
此処から。この国から。
ルウト
コロン
コロン
ルウト
ルウト
コロン
逃げ....切った....?
サトミ
リイヌ
ルウト
リイヌ
サトミ
コロン
ルウト
ルウト
ルウト
ルウト
コロン
コロン
そのあとに、僕のおでこに軽くキスをすると、彼は寝室から出ていった。
ルウト
ルウト
ルウト
リイヌ
リイヌ
リイヌ
ルウト
コロン
コロン
この後、コロンくんがルウトくんにちゃんと告白して、無事結ばれたとか....
おしまい☆
mini
mini
mini
mini
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