桃赤 青黄
僕の帰る場所
赤
黄
いつもの朝。
ママからお弁当を受け取ろうとすると
何故か2つのお弁当箱を渡された
赤
黄
赤
黄
赤
赤
黄
赤
黄
黄
ママはホントに過保護過ぎるくらい
優しい。
ママの料理に勝るものは食べた事ないし
僕もこんな大人になりたい
するとバタバタ足音がして
パパ降臨。
桃
赤
桃
赤
黄
片手の手の平でパパの唇を塞ぐ
ママの手つきは相変わらず手馴れていて
思わず笑みを零した。
青
青
昼休み。
いつものように彼氏の青ちゃんと
屋上で昼食を摂る
黄
黄
青
目を輝かせる彼に
色違いの青いお弁当箱を
鞄から取り出して渡す
青
黄
青
黄
自分のお弁当の中を見れば
僕の好きなものばかり入っている
青
いつも当たり前のように食べていたから
意識して大好物を入れてくれてるなんて
気づかなかった
ママはホントに僕の事を
1番分かってくれている
黄
青
青
青
黄
青ちゃんが嬉しそうに
抱きついてくるもんだから
恥ずかしくなってそっぽを向いた
青ちゃんも僕と同じ高校を受ける
1年ほど前に
受ける高校を言ったら
僕と同じ高校を受けたいといい
急に勉強を頑張りだしたのだ
今ではいい成績をキープしている
一見おちゃらけで見えそうな彼だが
中身は意外にもしっかりしているらしい
青
青
急に唸って首を傾げる青ちゃん。
黄
真面目に話す彼が
なんだか嬉しかったのは内緒
そしてついに受験の日。
黄
赤
赤
それは
ピンクのうさぎのぬいぐるみに
赤色のリボンがついたキーホルダーだった。
黄
少し緊張が緩み、微笑むと
ママは僕をいつものように
ぎゅっと抱きしめた
赤
赤
黄
青ちゃんと待ち合わせして
電車に乗る
受験票....筆記用具
うん、大丈夫ちゃんと持ってる
大丈夫....なはずなのに
なんだかお腹が痛くなってきた
青
彼は電車の中で
背中をさすってくれた
黄
青
青
青
黄
いつものように
乾いた洗濯物を取り込んで
綺麗にたたむ
するとテレビを見ていた橙が
たたんだタオルの上に寝っ転がってきた
赤
橙
赤
大丈夫かなぁ....?
ぼんやりと時計を見る
黄ちゃんは昔から
本番にとてつもなく弱いタイプだから。
迎えに行った方がいいのかな
そう橙を抱き上げて立ち上がろうとすると
桃ちゃんの
「絶対に1人で出かけない事」
「黄と俺は鍵もってるから、インターフォンがなってもでない事。」
「必要なものは、全部俺が買ってくるから」
その言葉が浮かびへなへな座り込む
何がなんでも過保護過ぎると思うが。
するとガチャっと玄関が開いた
慌てて立ち上がり玄関に行くと
そこには目を真っ赤に枯らした
黄ちゃんと寄り添うように
彼氏の青くんが立っていた。
赤
黄
黄ちゃんが俺にぎゅっと抱き着く
赤
青
彼は心配そうに横目で黄ちゃんを見た。
赤
青
青くんは申し訳なさそうに頭を軽く下げると
最後に黄ちゃんの頭にポンっと手を置いて
帰っていってしまった。
黄
赤
ソファーの上で
ならんで座ると
黄ちゃんは膝を抱えて
また泣き出した
黄
黄
黄
俺は泣きじゃくる彼を
そっと抱きしめる
赤
黄
赤
赤
赤
赤
黄
ブンブンと頷く黄ちゃんの背中を撫で
随分大きくなったなと思った。
橙もお兄ちゃんが泣いてるのが
心配なのか、よちよち駆け寄ってきた
橙
黄
橙は黄ちゃんの膝に乗ってきて
手の平で涙のついた頬っぺを
ペチペチしている
少しだけ、彼の泣き顔が
笑顔になった気がした
受験ってマジできついよね.... メンタル崩壊するw 黄ちゃんがママとパパって言ってたら 可愛すぎて死にますという事です(?)
コメント
63件
青黄苦手なのにはみぃさんのは何故か見れちゃいます🫶 今更ですが、読ませていただいてます🙇(我慢できずにこれからの作品にコメントしてしまうかとしれませんが、無視していただいて大丈夫です!)
最高すぎて頭の上からお花が咲きそうです。(は?) とにかく最高です!!!
コメントするの忘れてた(´;ω;`) 赤くんほんとにお母さん感あってほっこりした🥺︎💕︎黄くん大丈夫かな🥺🥺 はみぃの小説最高っと…φ(..)