桃赤 青黄
僕の帰る場所
桃
赤
その日の夜
仕事で夜遅く帰ってきた桃ちゃんに
黄ちゃんの事を話した
黄ちゃんは相当疲れていたようで
いつもなら起きているこの時間に
もう寝てしまった
桃
赤
俺が俯くと
桃ちゃんは少し笑って
俺をぎゅっと抱きしめてくれた
そしてちゅっと
おでこにキスをする
桃
桃
赤
あぁ、好きだな
桃ちゃんの腕の中は
泣きそうなくらい安心する
黄
赤
いつも通り
朝お弁当を渡して
黄ちゃんに笑顔で手を振る
やはり元気がない
桃
黄
桃
分かりやすくパパが項垂れて
ボソボソとつぶやきながら
俺の肩に後ろから顔を埋めた
息子に彼氏が出来たことを
内緒にされてた事が
相当ショックだったらしい
黄ちゃんが行ってしまうと
俺が不安な顔をしているのに気づいたのか
桃ちゃんはそっと俺に顔を近づけてきた
音が一瞬なって
離れていく唇の体温
自身の顔の熱がどんどん上がっていくのがわかった
桃
赤
桃
赤
しょうがない
意地悪っぽく笑う彼の綺麗な顔のせいなのだから
もう俺達もいい年なのに
いつまでこんな、それこそ
高校生みたいなことをするのか
相変わらず変わっていない彼に
俺は思わず微笑んだ
桃
赤
桃
赤
桃
赤
俺は、1人で外に出れなくなった
桃ちゃんが過保護過ぎるだけなのだけれど
「ある事」が原因で。
2人が行ってから
俺は橙に昼ご飯を食べさせ
夕飯の下準備をする
ひき肉を解凍して
野菜を切る
コンソメスープと
ポテトサラダ
赤
後はハンバーグを焼くだけ
ふと、キッチンからリビングを見ると
お絵描きをしていた
橙がクレヨンを握ったまま
すやすやと寝ていた
抱き上げて、ベビーベットに寝かし
ひつじさんの毛布をかける
赤
あどけない寝顔を見ながら
クスリと笑って頭を撫でる
同時に小さかった黄ちゃんを思い出した
兄弟揃って寝顔はそっくりなんだなぁ....
しばらく堪能し
黄ちゃんの大好きな
ガトーショコラをデザートに作ろうと
思い立ち、冷蔵庫を見た。
しかし、材料が足りない
困ったなと諦めようとして
黄ちゃんの笑顔が浮かんだ
赤
赤
どうしても黄ちゃんには
元気になって欲しかった
財布とスマホだけ持って
当たりを見回し、
橙にかけた乱れた布団をかけ直す
爆睡してるし
しばらくは起きないだろう
心配だし連れていこうかと思ったが
起こしてしまうのも可哀想だ。
近所のスーパーは
すぐそこだし
走れば15分くらいで帰って来れる
赤
赤
小さく呟き
しっかり家の戸締りをしてから
足早に家を出た
この行動がいけなかっただなんて
思いたくも無かった
受験が終わったら
後は卒業式の練習が大半になる
受験が終わってみんなハイテンションだが
僕は合格発表の事を考えると
どんよりとした重い気持ちになった
卒業式で歌う合唱練習をしていると
急に担任の先生が焦ったように
僕に声をかけてきた。
黄
「刺されて、病院に救急搬送されたらしい」
黄
完結にまとめたくても タラタラ文字を打ってしまう.... コメくれる子みんないい子過ぎて.... 可愛い大好き!!→は?
コメント
50件
連載ブクマ失礼します🙇♀️
相変わらずはみぃさんのおはなし好きすぎて…(>_<)💦終わらせ方上手すぎません?はみぃさんのペースで、続き楽しみに待ってます✨ 最近低浮上すぎてみれる頻度減ったけど、私もはみぃさん大好きです⸜❤︎⸝