LAN
LAN
おはよう 。
頭の中では言葉が出来上がってるのに
音としては出ない
昨日の夜閉めたカーテンからは
嫌な程に朝日が隙間から差し込んでくる
仕事のせいか
徹夜のせいか
寝不足のせいか
固くなった体を起こす
枕元にあるスマホで 時間やXなどを確認する
ベットから足を下ろすと
冷たく
氷のように冷えた床が裸足の足を刺激する
冷たい 冷たいと思いながらも
まだ覚めていない目を覚ますために
珈琲を入れる
部屋中に広がる 大人の香り
子供の頃は 嫌いだったものが
大人になったら必須なものになっている
これも 成長というものか
机に置いてあるリモコンを手に取り
意味もなくエアコンに視線を向け
暖房をつける
パンを焼きながら
卵を割ってフライパンで焼く 。
一人暮らしの基本は ちゃんとできてなきゃ
ハミングをかましながら
熱く カリカリに焼けたパンを手に取り 皿に盛りつける
リビングにあるテレビを見ながら
朝の情報を受け取る
珈琲と 目玉焼き パン。
どれも一般的だが
上手く盛り付ければ美味しそうに見える 。
今後の予定を
カレンダーやスマホから読み取り
今日の天気を耳に通す
晴れ 。
何も変わらない日常だが
晴れというワードを聞くと安堵する
いつもどうりの服を着て
いつもどうりの鞄を持って
いつもどうりの靴を履く
LAN
誰も返事なんて返してくれない
孤独は寂しいものだ
…… でも そんな孤独も
……
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続き待っています。