愛が重い貴方と＿♡

ガヤガヤ

なんで俺、大飛さんと一緒にお昼、食べてんだろ⋯

いやまあ、誘ってもらったからなんだけど！

〈 じーーー~~~~、

〈 じーーーーーーー、

痛い痛い、視線が刺さる、⋯！

もう凶器じゃん⋯、

大飛さんに、苺好きなんて教えたことあったっけ？

〈 じーーー~~~、

ああ、また視線が突き刺さる~、

〈 あんな地味な奴のどこが良いんだろ⋯

〈 教育係だったからってムカつく~

〈 調子のんじゃねぇよ

〈 ほんと最悪

俺が地味なのはよく分かってる

これまで関わってきた人達にもそう言われてきたし⋯

大飛さん実は人見知りって言ってたし、

教育係だったから慕ってくれてるだけ

そんなの

誰よりも分かってるし⋯

バキｯｯ

⋯ん？

バキ、？？

大飛さんが持っていたお箸が割れていた

割り箸でもないのに⋯

コップも倒れていて、水が零れた

〈 ！？

〈 も、もう行こ~ 💦

〈 う、うん

ﾊﾞﾀﾊﾞﾀ⋯

うっ⋯、

な、なんか寒気が⋯っ！

き、気のせいか⋯？

帰るギリギリに追加で仕事するのやめてくれないかなぁ⋯、

今日は、早く帰って休みたかったのに⋯、

それから大飛さんに手伝ってもらい、

残業を終わらせて＿＿

〈 ＿＿＿！

〈 ＿＿＿笑

〈 ＿＿＿＿

〈 ＿＿＿＿

どうして大飛さんと一緒に映画を観ているのか。

それはとても簡単で、

実は俺達は偶然隣同士に住んでいるからだ

もちろん

ただ隣同士だから一緒に映画を観ているのではなく

実は、クールな大飛さんは人見知りで、

それを治したいから協力してほしいと頼まれた

それ以来

こうしてお互いの家に足を運んでは食事をしたり、

一緒に休日を過ごしたりまるで恋人みたいな時間を過ごしている

ぎゅっ

はぁ〜〜っ、、

こんなことされて、好きになるなって言う方が無理だろ⋯

でも

俺が大飛さんに不釣り合いなのは、分かってるからなぁ⋯、

なんで大飛さんに惚れたんだろ、

大飛さんに懐かれてるとか、そういうことはさすがに言えない⋯っ

ピロンｯ♪

がちゃん⋯