テラーノベル
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イブラヒム
モニターを睨みつけたまま、低く呟いていた
表示されてる数値は正しい
計算もあっている
それでも、どうしても
納得がいかない
イブラヒム
マウスを置いて、椅子の背にもたれる。
その瞬間、腹の奥がぎゅっと縮こまるように痛ん だ。
イブラヒム
一瞬、言葉が途切れる。 イブラヒムは舌打ちして、何事もなかったように 続けた。
イブラヒム
イブラヒム
イブラヒム
イブラヒム
イブラヒム
イブラヒム
イブラヒム
イブラヒム
イブラヒム
自分に言い聞かせるように呟いたその時
ローレン
突然通話に入ってきた声
ロー”ソ”ン・イロアスだった
イブラヒム
ローレン
ローレン
イブラヒム
ローレン
イブラヒム
即答だった
けれど、返した声が思ったより刺々しくて、
イブラヒムは内心舌打ちをする
ローレン
イブラヒム
イブラヒム
そう言った直後
また、腹の奥が疼く
今度はさっきより、はっきりと
イブラヒム
ローレン
イブラヒム
短く切り捨てる
説明するのが面倒だった
というより――自分でも説明出来ない
ローレン
イブラヒム
そう返しながらイブラヒムはモニターから目を逸らした
今日は、音も光も人の声も全てが
やけにうるさい
理屈で片付けられないこの違和感
再現性のない不調
イブラヒム
誰にも聞こえない声で呟いて
通話を切った
指先がほんのわずか
震えていることは――
まだ、気付かないふりをしたまま
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