主
莉怨
主
主
莉怨
主
莉怨
主
莉怨
主
莉怨
主
主
莉怨
主
莉怨
主
ないこ
まろ
ないふ
ガチャ🚪
ないこ
誰もいる訳のない部屋に向けて…そう声を放つ…
7月7日、その日の夜に…
ないこ
仕事の疲れと暑さのせいで俺の体は既に限界だった
早くベッドに飛び込みたいという気持ちで俺はそそくさと寝室に向かう
ガチャ🚪
ボフン
ないこ
ベッドに身を任せながら、俺はため息をひとつついた
ふと窓の外を覗くと、そこにはいくつかの家が笹の葉で覆われていた
ないこ
ないこ
救われる…という表現も違うなと思いながらゆっくりとベッドから体を起こして、俺は窓を開けた
ないこ
そこには、都会ではあるはずのないほどの
無数の星が散りばめられていた
ないこ
ふいに、涙が頬を伝った…
何故かって?あの日を思い出すからさ
いふまろとの…最後を
いふまろは…元から体は弱かった
でも、いつでも自分のことより他人にかける優しさに段々と俺は惹かれていたのだ
まろ
ないこ
まろ
ないこ
何より嬉しいこの言葉…この声…それを聞きたいがために毎日俺は仕事帰りに通ったのだ
ただ…ある日
まろ
ないこ
まろ
まろ
まろ
ないこ
まろ
まろ
ないこ
俺の家に…まろが来る… それは毎日いつでもあの優しい声が聞ける
お俺の心はそれでいっぱいで、一番大事な事を聞いておいて直ぐに忘れてしまった
ないこ
まろ
まろが退院してから、俺とまろはいっぱい楽しい事をした
お店のスイーツを食べ比べしたり、ゲームしたり、
勿論、俺は仕事もあったけどw いふまろがそばにいると思うと苦じゃなかった
そして、何より、大事な事を忘れていた俺は
この幸せが
ずっと続くと思ってた
ある日の七夕
まろ
この時、まろが少し後ろめたく言ってたことにも気づかず、普通に返事をした
ないこ
まろ
ないこ
まろ
ないこ
正直何書けばいいのか分かんないけどw
まろ
ないこ
まろ
ないこ
まろ
ないこ
まろ
まろ
ないこ
まろ
ないこ
ないこ
ピーポーピーポー
医者
医者
医者
ないこ
なんで…今まで気づかなかったんだろう…
余命が近いなんて分かってたはずなのに
まろがずっとそばにいるって思いきってた俺を恨む
でも…今は…
まろの声を聞く…そうしなきゃ2度と聞けないかもしれない
だから…行かなきゃ
医者
ないこ
医者
ないこ
ガラガラ
まろ
ないこ
最初に彼の姿を見た時は、こんなんじゃなかった もっと元気そうだった でも今は、チューブとかがいっぱい繋がれて、今にも息絶えそうな まろの姿だった
まろ
ないこ
まろ
ないこ
まろ
まろ
ないこ
ないこ
ないこ
ないこ
涙を下に落としたくなくて、無数の星しかない夜空を見上げた
でもそこには星と共に…
あの時と変わらない笑顔の
君がいた
まろ
ないこ
ないこ
まろ
ないこ
まろ
ないこ
まろ
まろ
ないこ
まろ
まろ
ないこ
その瞬間…涙は大粒になり、上を見上げても抑え切れないほどに溢れた
なんで…忘れてたんだろう
こんなに、大事な願いを
まろ
ないこ
少し後ろめたく言った彼…過去を振り返った俺は…もう同じ失敗はしない 彼の言葉をしっかりと聞くよう…耳に全神経をかけるかのように傾ける
その仕草に、彼は静かに笑ってから、こう言った
まろ
ないこ
まろ
ないこ
止まりかけた涙がまた溢れてくる
まろ
ないこ
そう言って、まろは俺の左胸の方を指す どういう意味かは直ぐ分かった‥ただ…返事がいえず涙ばかりが出てくる
ないこ
泣くばかりの俺に、少し心配そうな顔をした
まろ
そう俺の名を言うと同時にふわっと空気が生暖かな優しいものに包まれた
まろ
まろ
まろ
ないこ
こんな時でも…自分の方が辛いはずなのに…俺のことを考えてくれる‥
その優しさが世界の何よりも好きだった
そして、もうすぐ星になる君に、俺は…伝える
ないこ
まろ
フワァアアアアア
いつの間にか近づいていた夜明けと共に、いふまろも天に登っていく
まろ
ないこ
1年後…あれから俺は仕事も前より忙しくなった でも決して苦ではない なぜなら空に
君(まろ)がいるから
まろ
完
コメント
1件