伏見ガク
剣持刀也
ゴスッと鈍い音。 僕の肘がガっくんのお腹にめり込む。 ガっくんは後ろに パタリと倒れてしまった。
求めてくれるのは嬉しいが、 犯罪者にする訳にはいかない。
伏見ガク
剣持刀也
低い呻き声を洩らすガっくん。
剣持刀也
伏見ガク
酒くさい。 一体どれだけ飲んだというのか。
剣持刀也
うぅと泣きかけるガっくんを ベッドに運ぶ。めちゃくちゃ重い。
かなり前から 一緒に住んでいるこの部屋は 事務所からも学校からも近く、 とても便利だが、
パチンコ屋と繁華街も近くにあるので 僕がろふまおの収録で遅くなった時は 勝手に外に飲みに 行ってしまうことがある。
剣持刀也
伏見ガク
こうなってしまえば ガっくんはダメダメになる。
剣持刀也
恨み言もきっと届いていない。
剣持刀也
そんなになるまで何故飲んだ。と ガっくんを座らせ 水の入ったコップを手渡す。
伏見ガク
剣持刀也
僕が悪いってどういうことだ。 酔ったガっくんを介抱するのも
3日分のカレーを作るのも 汚れた服を洗濯するのも
全部僕じゃないか。
勝手なこと言いやがって…
水を飲み終わり、コクリコクリと 船を漕ぐガっくんをそっと寝かせ、 布団を掛ける。
いい大人なんだから 自分の限界まで飲むなよ…
ろふまおで飲んだ時を思い出す。 僕は飲めなかったけど。
甲斐田も不破くんも社長も こんなになるまで飲んでなかった。 なんだかんだセーブしてたし。
剣持刀也
伏見ガク
ガっくんの柔らかい前髪をつまむ。 ふわふわの金髪は 部屋の明かりの中でも キラキラと輝いて見える。
剣持刀也
髪をくるくると指に巻きながら言う。
ガっくんがこうなってしまったのは 何が原因なんだろう。
もくもくの
もくもくの
もくもくの
もくもくの
もくもくの
コメント
9件
もしかして絵も自分で……? そうだとしたら、多才すぎませんか?✨とても絵柄が好きです
人物の気持ちの表し方が上手いし咎人好きなのでとてもいい話読ませてもらいました!続きを少しずつ追おうと思います!