音もたてずに 雨が降り出した
こんなある日
君を見つけたんだ
見覚えのあるコートを着て
交差点をゆっくりと歩く君を
君の顔を見るとあの日を思い出した
京本大我
僕は君の腕をつかんだ
後ろを振り返り僕を見た君の頬は濡れていた
莉子
僕を振りほどき走って玄関を飛び出して行った
京本大我
もしここで追いかければ
今までの関係が続くかもしれない
そう知っていても
僕は動けなかった
数分前
君の過去の生い立ちを許していれば…
後悔していた
京本大我
京本大我
莉子
京本大我
君は泣きそうや目をして
莉子
莉子
京本大我
君と口論になり僕は、手を上げてしまった
莉子
京本大我
莉子
京本大我
時を戻せたら
あんなことが起こる前に
戻ることが出来たら
僕は君を強く抱きしめるのに
でも、今の僕は
ありのままの自分に
自信がなかった
あの時、手放して気づいた
京本大我
僕はいつの間にそんな存在になっていたのだろう…
時が経って分かった…
君への思いは消えないままで…
もしも、君を追いかけて
声を掛けたら
君はどんな顔をして
僕を見るのだろうか…
京本大我
風で君の髪が流された時
君の顔が見えた…
前よりも綺麗になってた…
京本大我
家に帰り
僕はまた君のことを思い出して
僕の頬を伝うもとがあった
あの日の夜の後悔が
僕の心を締め付ける
京本大我
君は
どれだけ
涙を流して
僕を忘れられたのだろうか…
僕は君と出会った頃を思い出してしまった
君と出会った頃は
今の僕と同じような傷を負っていた
莉子
莉子
莉子
莉子
君は体も、声も震えてしまっていた…
これまでの僕は…
そんな君さえ…
守ることが出来なかったんだと、実感する…
でも、今の僕なら
君と向き合えたのかもしれない…
今ではもう遅い
君が見ているのは僕じゃない…
もう今日の僕はそのまま寝に着いた
朝…目を覚ました
僕はまた君のことを考えていた…
失って気づく。
ありふれて見えた幸せに
輝いていた日々だった
と。時が経ち、わかる
君の心は僕のせいで
傷つけられた
切ない痛みほど
本当の強さと優しさに変わる
そしてまた出会う人と
いつか歩き出せる…
僕は気がついたら雨降る中
傘をさして
昨日君を見かけた交差点に来ていた…
見上げた空の彼方に
日が差し込んでいた…
もうすぐこの雨も止むのだろう…
差し込む光は…
人混みに紛れている君を照らしているよ。
君への思いは忘れない。
僕と君は別の道を歩む。
交差点の向こうを見上げて
僕は泣き崩れた…
見て頂きありがとうございます!
今回は中山優馬さんの『交差点』をテーマに作らせて頂きました!
コメント
1件
すごいい話じゃん(((( 担当じゃない人の知ってるきょもって感じがする(?)