💔第4話:壊れた笑顔
最近、ナツキの「優しさ」が少し息苦しく感じるようになっていた
どこに行くにも、誰と話すにも、 彼の視線がついてく
紬(つむぎ)
ナツキ
ナツキ
ナツキ
紬(つむぎ)
ナツキ
ナツキは笑っていた。 けれど、その笑顔はどこか歪んで見えた
その日の夜、つむぎのスマホが震える。 画面には知らない番号からのメッセージ
『誰と帰ってたの? 君の後ろ、ちゃんと見てたよ』
手が震える。 ナツキからすぐにメッセージが届いた
ナツキ
その“優しさ”が、 まるで何かを隠す仮面みたいに感じた
つむぎは思わずスマホを伏せた。 胸の鼓動が、怖いほど大きく響く
ふと、机の上の鏡を見ると、小指に赤い糸が巻きついているように見えた
紬(つむぎ)
紬(つむぎ)
けれどその夜、夢の中でナツキが囁いた
ナツキ
つむぎは目を覚まし、涙をこぼした。 それでも、心のどこかで ——彼を“嫌いになれない”自分がいた。
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