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🕰第5話：閉ざされた世界
教室の窓から見える景色が、 いつもより灰色に見えた
最近、友達と話す時間が減った。 気づけば、ナツキがいつも隣にいる。
紬（つむぎ）
ナツキ
紬（つむぎ）
ナツキ
その一言に、空気が凍りつく。 ナツキの声は静かなのに、心臓を掴まれたような圧を感じた。
放課後、つむぎは思い切って裏道を通った。 ——ナツキの目を避けるために。 だけど、家に着くとポストの中に一通の手紙が入っていた。
ナツキ
その瞬間、背後で物音がした。 振り向くと、そこには——ナツキがいた
ナツキ
紬（つむぎ）
ナツキ
その言葉に、つむぎは言葉を失う。 笑顔のはずのナツキの目が、どこか壊れたように揺れていた
ナツキ
そう言って彼は、つむぎの手を取る。 その小指には、またあの“赤い糸”が絡みついていた
紬（つむぎ）
窓の外で風が吹いた。 その音さえも、まるでナツキの囁き声のように聞こえた
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