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テラーノベルの小説コンテスト 第4回テノコン 2025年1月10日〜3月31日まで

猛吹雪の中 私達は山道を歩き、由奈を探した。

何分、何時間、呼びかけても、 姿を表さない由奈に。

トワ

何かおかしくないですか…?

ルナ

な、何が…?

トワ

いや、その呼んでもこんな出てこない事ありますか?悪夢って耳が…

トワ

って、ルナさん顔色悪くないですか?どこかで休憩します?

ルナ

トワ

ルナさん?

ルナ

…えっ、あ、え?何?

トワ

えっと顔色が悪いなって…

ルナ

そ、そうかな?ははは……!

ルナ

ルナ

さ、さっ!悪夢の匂い強くなって来てるし近くにいると思うから探すよ!

ルナは話を逸らすかのように慌てて 雪山をぐんぐん進んで行った。

トワ

ルナさん……?

ばくまる

……ばく……、

トワ

え?それ本当、ばくまるちゃん?

ばくまる

ばく。ばく、ばく。

トワ

トワ

なら今のこの状況を狙ってフードの刺客は……!

トワ

ルナさんに伝えないと!

トワはばくまるを抱き抱えて ルナの後を追った。

2人を置いて先に悪夢の匂い元へ 走って来たルナは息を荒くしていた

走って来たことによる荒らさとはまた違う荒さの呼吸を薄くする。

ルナ

……ぃ……。

ルナ

ルナ

……さむ……ぃ……、

ルナ

ばくまるには言ってたけど…、流石にこの寒さは…っ

ルナ

ルナ

ぁ…頭痛やべぇ……、

ルナがヨロヨロと雪山を歩いていると 急に空から槍が降ってきた。

ルナ

っ……!!

ルナは少し焦りの表情を見せながらも 攻撃を全て避けた。

ルナ

随分遅かったね……ディープ

ルナ

ルナ

いや、「瑠美」……。

ディープ

あら気付いてくれたのね。

ディープ

……でも、

ディープ

ディープ

あんたが私をその名で呼ぶ資格はとっくの昔になくなったんだよォォォォォ!

ディープが叫ぶと 瑠香の周りにいくつか魔法陣が浮き出て 魔法陣から別の悪夢が数匹出てきた。

ルナ

な"っ……highレベル超えてる……!?

ディープ

アンタを潰すにはこんぐらいしかないと思ってね。

ディープ

ま、この寒さでもう体力はないでしょうけどね!

ディープ

いきなさい、悪夢ちゃん達!私の力分けたんだからギタギタにしちゃェエエエ!!!

ディープが悪夢に指示すると 悪夢は一斉にルナに飛びかかった。

ルナ

やばッ……!!

ルナは悪夢の攻撃を避け木の裏に隠れた

ルナ

っは……はあっ……はあっ……

ルナ

(この寒さにあのパワーの悪夢の数…私やばいかもしれない……!)

ディープ

隠れてないでさっさと出てきなさい!このクソ姉!!!

ルナ

(出たら死ぬだろ……!)

ディープ

ディープ

本当は今ここで殺したいけれど、ボスが言うから生かしてはあげる。

ディープ

ま、起きたらボスの前だけどね

ルナ

(ボス……?)

ディープ

おい、さっさと出てこいってんだろ?早く出ろよ!!!

ディープ

悪夢!アイツごとあの木切り倒して!!

悪夢

ァァイ"

指示された悪夢は一斉に木に向かって 斬りかかった。

ルナ

っぐぅ……!!

ルナ

(足掠ったか……、できるだけアイツは傷付けたくないけど……しゃーない。)

ルナは木の前に密集している悪夢を 魔法陣で静止させた

ルナ

殺って。悪夢。

ルナがそう指示するとルナの後ろから 悪夢が3匹出てきて 固まっていた悪夢達を食いちぎった。

ディープ

……自ら悪夢を取り込んでいくとは…highレベルを超えた悪夢は同レベルの悪夢同士じゃないと倒せないの知ってた?

ルナ

いーや……賭け。

ルナ

ま、何年も身体にhighレベル悪夢憑いてんだから……こんくらい耐えられる…さ。

ディープ

その割には辛そうだけどね笑 あ!チャンスくれたの?ありがとう〜

ルナ

(身体に悪夢の処理が追いついてない…、今のこいつらが時効のせいか…?)

ルナが勢いで身体に取り込んでしまった 悪夢に苦しんでいると、 そこをついてディープがルナの みぞおちに勢いよくパンチをくらわせた

ルナ

っぐぁっ!!

ディープ

ほーら、寒さのせいで身体能力が落ちてる。

ディープ

でも、もっと行けるよね"っ!

ディープはルナを隙もなく ひたすら殴り、蹴り続けた。

ルナ

っ……ぐ……

ディープ

ねえお姉ちゃん、なんで反撃してこないの?つまんないんだけど

ディープ

うずくまってるだけじゃ何にも変わらないよ?

ディープはルナの腹部をヒールのかかとでグリグリ押した。

ルナ

っ……は……はは、

ルナ

私は、アンタに話をしに来ただけだし…

ルナ

アンタがもし改心すれば……また一緒に私は住みたい

ディープ

ディープ

また一緒に住みたいだぁ?

ディープ

アンタが……、アンタが母さんと父さんを見殺しにしたんだろうが!あの方が居なければ私も死んでた!!

ディープ

アンタが居なければ私は今もこんな風にはならなかった!アンタに憑いてる悪夢もどうせ自分の罪から逃れる為のツクリモノなんでしょ!?

ルナ

っ……違うっ!私の悪夢はツクリモノなんかじゃない!

ルナ

……に、それに、私は見殺しになんかしちゃいない!

ルナ

あの……あの白髪野郎が…助けてくれるって言ったから手伝ったのに、全ては父さんと母さんを殺す為の手立てに過ぎなかった!

ルナ

瑠美だけは守れたハズだったのに、なんでそうなるんだよ!!

ディープ

白髪……

ディープは昔の事を思い出した。

瑠美ちゃん、アナタはお姉さんに裏切られたの。

貴方のお姉さんは見殺しにしたの

アナタはもうすぐ死ぬ。 だから私が助けてあげるね。

そしてアナタは私の右腕になりなさい

ディープ

白髪…いや、そんなわけない、あの方は私を助けてくれた…!!

ルナ

もしかしてその「あの方」が白髪なのか…?なら早く離れて瑠美!アイツは瑠美を利用してるに決まってる!

ディープ

でも、アンタに裏切られた私を助けてくれて力をさずけて下さったのはあの方!アンタはまた私から大切な物を奪おうというわけ!?

ルナ

違うって…!だから___!!

ディープ

ああ、そう。もういいよ。いいよお姉ちゃん。

ディープ

私はアンタを仲間にするなんて納得出来ないけど、あの方の頼みだから承らなければならない。だけど私はアンタを殺したい。

ディープ

なら、殺す寸前で止めてしまえば良いじゃない!!アハハハハハ!!

ディープは笑みを浮かべると ルナへ向かってディープ直直に パンチを食らわせてきた

ルナ

っ…!!!

ルナは人間が出せる力では無いパンチを 必死に受け止めた。

ルナ

アンタ…もしかして悪夢見の後遺症で悪夢が体に残ってる…?

ディープ

あらせーかい〜!ま、今気付いても遅いけど…ね"っ!!!!

ディープがもう片手でルナの隙をつき パンチを食らわせた。

パンチを食らったルナは 20m先くらいまで飛ばされ 植えられていた木の幹にぶつかって その場に崩れ落ちた。

ルナ

…はぁ…はぁ…はぁ…。

ルナ

(寒さの影響もあって本調子が出ない…)

ルナ

っ…でも、ここで…負ける訳には…!

ルナは立ち上がり、 疲れ切った体でディープの方へ走った

ディープ

だから…しつこいっ!!お姉ちゃんのそういう所が悪いんだってェエエエ!!

ディープは魔法陣からnormal悪夢を20匹ほどだしてルナに攻撃させた

ルナ

レベルはnormalだけど数が多い…

ルナは攻撃を避けつつ悪夢を退治していったが、やはり寒さの影響もあり、いつものように軽々とnormal悪夢を退治することは出来なかった。

ルナ

くっそっ…!!

ルナ

じゃあ一気にっ……!!

ルナは手袋をはめた右手を 悪夢の方へ向けた

ルナ

ナイトメア・…!

と言おうとした瞬間 なぜか一気に手足が重くなり、 ルナは手を下ろしてしまった。

ルナ

な"っ…!?お"っも…!

ディープ

ふふっ、私の魔法陣はなんだって出来ちゃうのよ〜?

ディープ

さ、悪夢ちゃん達。

殺りなさい?

悪夢

う"ぁ〜

ディープが指示すると悪夢達は一気に 動けないルナに飛び付いてきた。

ルナ

うわっ!!離れろって…!!

悪夢はルナを押さえつけ 注射器に入った何かを注入しようとしてきた

ルナ

(悪夢の匂い…?normal悪夢達じゃない、またクセの強い…)

ルナ

まさか…悪夢活性剤?

ディープ

ぴんぽ~ん大正解〜!アンタのツクリモノ達を活性化させて更にあんたを苦しめたいのぉ♡

ルナ

…和泉さんから聞いたことある、2年前ナイトメアプロジェクトに協力していたとある女性が開発した活性剤…

ルナ

一般人に打った場合、悪夢見になってしまう。だが、既に悪夢見の人間に打った場合…

ディープ

悪夢は悠々とhighレベルを超し、最悪死ぬ。

ディープ

でももう既にhighレベルを超す悪夢を持っているあんたの場合どうなっちゃうんだろぉ~?

ルナ

っ……。

ディープ

さ、悪夢ちゃん達 やっちゃって。

悪夢は指示されると ルナの首あたりに注射針を近付けた。

ルナ

やめっ…!!

ディープ

悪夢

おチュウ者死マぁス。

悪夢がルナに活性剤を 打とうとした瞬間__!!

パァァン

と、乾いた銃声が辺りに響いた

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