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7月18日金曜日 23:40
希那
希那
私はごく普通のolとして働いている。 最近は残業続きで帰る頃には日付が回っていることが多い。
希那
私には小さい頃から大好きな喫茶店がある。そこは人通りの少ない路上にあり、1匹の可愛らしい白猫が看板猫としている。
ガタン
その時、横の路地裏からもの音が聞こえ私は気になって路地裏へ行ってみる
希那
そこには黄色の2つの光があった。 よく見ると白猫で私のお気に入りの喫茶店の猫、「しらたま」だ。
希那
希那
私はしゃがみながらいつものようにしらたまを呼ぶ。 だが、今日はどこかいつもと違い少し緊張したような凛々しい目付きをしていた。
何かを待っているかのようにその場から動かずにただじっとこちらを見つめて座っているだけだ。
23:59
突然体にどこか感じたことのあるような違和感を感じる。
希那
希那
私の足元は地面が湿るほどに汗が垂れており、全身の筋肉がきしむような痛みと悪寒がひどかった。
希那
私が地面に蹲り、苦しんでいるといつの間にか日付が回ってしまった。普段は1分なんて短く感じるが、この1分はとても長く感じた。
希那
私が痛みから解放され、ふと顔を上げると目の前にいたしらたまが無い赤い毛にオレンジの瞳と見たことの無い猫へと変わっていた。
希那
私が少し近づこうとすると、その猫は怖がったように逃げてしまった。 私は残念そうに帰ろうと路地裏を抜けると男性とぶつかってしまった
希那
男性
希那
私はそれ以上何も言えずに男性を怒らせてしまったと少し落ち込みながらとぼとぼとまた歩き始めた。
すると、男性が曲がった曲がり角の先から悲鳴が聞こえてきた。
男性
私は振り返り、急いで悲鳴の方向へ行った。だが、そこには酷く火傷したかのように全身が爛れた先程の男性の死体があった。
希那
私はあまりの恐怖に声も出せずにその場から逃げ出した。
その後家に帰り、相当疲れていたのかすぐに眠ってしまった。
翌朝
目を覚ました私はテレビをつけて毎朝のように決まったニュース番組を見る。
その日の内容は昨夜の男性のことも放送されていた。
希那
希那
希那
祖母
祖母
希那
祖母
希那
祖母
希那
希那
祖母
希那
祖母
希那
祖母
希那
祖母
希那
希那
希那
希那
希那
私は生まれてから一度もその赤い瞳の白猫には会ったことがない。 これも運がいいと思っていた… 私はこれまでもこの先もその猫のことは気にせずに生きていくのだ
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