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君は

俺たちの前に

突然現れた

まぜ太.

学校だるくね

あっきぃ.

それな

ぷりっつ.

こんな糞野郎共の巣にわざわざ来てまで勉強する甲斐なんてないやろ

けちゃ.

まだ進級して1週間だけど転校したい

あっと.

分かるわ~

4月23日

高校2年生に進級して1週間

早くもクラス内のカーストが決められ

俺らは隠キャ枠とされた

あ、また隠キャ同士が 慰め合ってるw

ウケる~w

あっきぃ.

こっちもウケる~(小声

あっと.

言えてる~

まぜ太.

陽キャ共がまた陰口言ってる~

けちゃ.

あ、ね~みんな

けちゃ.

僕もうすぐあの薬切れそうだから病院行くんだけど一緒に来て~

ぷりっつ.

えなんで?

けちゃ.

みんなにも彼処の雰囲気知ってほしいから

あっきぃ.

本音は?

けちゃ.

寂しい

あっと.

宜しい

けちちの親は虐待をしている

それもバレないよう細工して

だから警察も証拠不十分で逮捕できない

けちちは心が壊れないようこの街にある大きい病院で精神安定剤を貰っている

じゃあ、また同じ薬を出すね

放課後、みんなとけちちが通っている病院に来た

此処の先生はとても優しい

だから俺らも実は通っている

けちゃ.

ありがと~先生

どういたしまして

そういえばね、 昨日から君たちと同い年の男の子が入院してるんだ

あっきぃ.

へぇ~

病室は902だから 良かったら会ってみて

本人には来るかもって

伝えてあるから大丈夫だよ

まぜ太.

で?行くのか?

あっきぃ.

別に行かなくてもよくない…?

あっきぃ.

俺らそんな優しくないし

あっと.

じゃあ帰、る?

ぷりっつ.

まだ帰りたくね~…

けちちの他にもぷ~のすけや俺らにはいろいろな事情がある

ぷ~のすけは義父のせいで大人の男の人がトラウマ

まぜちは施設にいて施設での虐めの標的

あっとは親が毒親すぎ

そして俺は親がいなく、叔父と叔母と3人暮らしだがまたこれが糞野郎

けちゃ.

なら行ってみる?

まぜ太.

めちゃくちゃ行きたそうな人一名

あっきぃ.

じゃ~行くか~

唯の時間潰しだが同い年なら共通する話題もあるだろう

そう思いながら進んだ

あっきぃ.

失礼しま~す…

あっきぃ.

…、ぇ

其処にいた君は

とても悲しげな表情をしてたんだ

同い年にしてはとても小柄で華奢な男の子

全てを見透したような瞳には驚きを隠せなかった

不覚にも

…綺麗だと、思ってしまった

周りを見ると、親友たちも立ち止まって彼をじっと見ている

ちぐさ.

…君たちが院長が言ってた子?

けちゃ.

あ、うんっ、!

ちぐさ.

そっか

俺らが自己紹介をしても、何事にも興味がないように見える

ちぐさ.

俺はちぐさだよ

ちぐさ.

時間が来れば消えるから覚えなくて大丈夫

ちぐさ.

小さい頃から此処にいる

意味深な言葉に違和感を感じた

ぷりっつ.

…ちぐって、さ

ぷりっつ.

あ、ちぐって呼ぶわ

ぷりっつ.

なんで入院…してんの、?

まぜ太.

あ、それ俺も気になってた…

ちぐさ.

…いいよ、教えたげる

ずっと入院してるから

重い病気なのかな…

ちぐさ.

俺の病気ね

ちぐさ.

分からないの

…は?

あっと.

分からないって…何故?

流石のあっとも動揺を隠せていない

ちぐさ.

名前が無いんだ

ちぐさ.

嬉しいよね、世界で初めてなんだって

くすくす笑う時でさえ、悲しい表情なのは何故?

ちぐさ.

なんでそんな悲しそうなのって顔してるね

ちぐさ.

それはね、余命があるからなんだ

ちぐさ.

可笑しいよね、未知の病のくせに余命は分かるって

ちぐさ.

あ、もうすぐ夜だよ

ちぐさ.

帰る家があるのなら、帰りな

俺らはその子に促され、その場を後にした

あっきぃ.

吃驚した…

ぷりっつ.

それな

けちゃ.

あんな小さい子が同い年だなんて…

あっと.

其処じゃない

まぜ太.

未知の病ってまだあったんだ…

あっきぃ.

うん、しかもこんな近くにいたなんてね

あっと.

てか…

あっと.

なんか、綺麗だったよな

ぷりっつ.

めちゃ分かる

あっと.

切なさから来る綺麗さなのか…?

まぜ太.

俺一瞬天使が舞い降りたんかなって思った

ぷりっつ.

それは言い過ぎなんよ

あっきぃ.

俺明日も行こっかな

けちゃ.

ついて行く~

あっと.

お前は元から明日も行くだろ

けちゃ.

バレちゃった~

色々雑談して、俺らはそのまま家に帰った

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