テラーノベル
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そら
そらちゃんがそう言って、こっそり裏口から招き入れたのは、そらねの彼氏(騎士くん)と、そら真の彼女(おっとりさん)。
二人は魔王の家に入るということで、ガタガタと震えながらも、そらちゃんに深々と頭を下げた。
騎士君(そらねの彼氏)
そらまの彼女
「いい子たちだねぇ」なんてそらちゃんが微笑んでいると、背後から絶対零度の冷気が流れてきた。
ジェジェ
ゆっくりと振り返ると、そこには漆黒の執事服を纏い、瞳を怪しく光らせたジェジェが、銀のトレイを持って立っていた。
そら
そらね
そらま
ジェジェ
そら
晩餐会は、まさに「針のむしろ」状態。 ジェジェは料理を運びながら、騎士くんの背後にスッと立ち、「そのフォークの角度は、そらねを幸せにする覚悟が足りない」と難癖をつけ、
そら真の彼女には「そら真の髪を撫でる際の摩擦係数が高すぎる」と理神論(という名のイチャモン)をぶつける。
ジェジェ
そらね
そらねがついに怒って席を立とうとしたその時。
ジェジェ
ジェジェが低く、でも切ない声で呼び止めた。
ジェジェ
そらね
そらねがジェジェの袖をギュッと掴むと、ジェジェは崩れ落ちるように椅子に座り込み、「……そら……、私は……負けました……」とそらちゃんの膝に頭を預けた。
結局、その夜はジェジェの「昔の武勇伝(とそらちゃんへのノロケ話)」を延々と聞かされる、別の意味で地獄の晩餐会になったのでした。