さて少し時は遡って、 双子が7歳頃の話をしよう。
その日は珍しく双子の父が 深刻そうな顔をしていた。
胡桃坂 社
そう口を開くは、双子の兄であり、 三男である『胡桃坂 社』(くるみざか やしろ)
胡桃坂 千夜
嬉々として声をあげるは、次男である 『胡桃坂 千夜』(くるみざか ちよ)
胡桃坂 結
冷静にそういうのは三女である 『胡桃坂 結』(くるみざか ゆい)
胡桃坂 九十九
結の言葉に同意するのは長男である 『胡桃坂 九十九』(くるみざ つくも)
胡桃坂 澪
真顔で言うのは次女である 『胡桃坂 澪』(くるみざか みお)
胡桃坂 奏名恵
薄ら笑みを浮かべながら言うは長女の 『胡桃坂 奏名恵』(くるみざか かなえ)
羽屋天
そんなことを言うのは末っ子であり双子の兄、『胡桃坂 羽屋天』(くるみざか はやて)
照屋
同時にその横にいるのは双子の弟の 『胡桃坂 照屋』(くるみざか てるや)
胡桃坂 武蔵
羽屋天
胡桃坂 武蔵
一家の大黒柱 『胡桃坂 武蔵』(くるみざか むさし)は情けない顔をしている。
胡桃坂 藍
優しく微笑みながら自分の夫を撫でるのは『胡桃坂 藍』(くるみざか あい)
胡桃坂 武蔵
胡桃坂 武蔵
その一声で、水を打ったように場が引き締まる。
胡桃坂 九十九
胡桃坂 武蔵
胡桃坂 社
胡桃坂 千夜
胡桃坂 武蔵
胡桃坂 奏名恵
胡桃坂 千夜
胡桃坂 結
胡桃坂 澪
胡桃坂 社
照屋
羽屋天
胡桃坂 武蔵
「「はあぁぁぁあああぁぁ?!?!?!」」
羽屋天
照屋
胡桃坂 社
胡桃坂 九十九
胡桃坂 結
胡桃坂 千夜
胡桃坂 千夜
胡桃坂 千夜
胡桃坂 千夜
胡桃坂 藍
胡桃坂 澪
胡桃坂 奏名恵
胡桃坂 武蔵
ガハハっと豪快に笑う。その姿に兄弟達は顔を見合わせる
胡桃坂 藍
胡桃坂 藍
胡桃坂 千夜
胡桃坂 社
天然もここまで来れば核兵器である
胡桃坂 武蔵
胡桃坂 武蔵
胡桃坂 武蔵
羽屋天
胡桃坂 九十九
武蔵は姿勢をただし、腕を組みながら真剣な表情をする。
胡桃坂 武蔵
胡桃坂 千夜
胡桃坂 社
胡桃坂 結
胡桃坂 武蔵
胡桃坂 社
胡桃坂 千夜
胡桃坂 結
胡桃坂 奏名恵
胡桃坂 澪
その時、千夜がなにかを思い出したかのように声を上げる
胡桃坂 千夜
胡桃坂 千夜
胡桃坂 藍
胡桃坂 千夜
胡桃坂 澪
胡桃坂 武蔵
胡桃坂 奏名恵
胡桃坂 澪
胡桃坂 九十九
その時、今までほとんど黙っていた羽屋天と照屋が言う
照屋
羽屋天
場が凍りつく。
そう、いつかは殺し合いになるのだ
どう足掻いても
その場の全員の顔が真剣になる。
そりゃそうだ。
今まで仲良く、なんのトラブルもなく 暮らしてきたどんなものよりも大切な 家族を殺す事になるのだから
誰だって、戸惑い、躊躇して、
そして死ぬ
だと言うのに──
胡桃坂 武蔵
この男はあっけらかんと言い放ってしまうのだ。
胡桃坂 社
胡桃坂 千夜
千夜が声を荒らげる。
胡桃坂 奏名恵
しかしながら、奏名恵がそれを窘める
胡桃坂 千夜
胡桃坂 奏名恵
胡桃坂 武蔵
胡桃坂 武蔵
胡桃坂 武蔵
胡桃坂 奏名恵
胡桃坂 武蔵
また、武蔵は全員の方を見る
胡桃坂 武蔵
胡桃坂 武蔵
胡桃坂 武蔵
胡桃坂 武蔵
胡桃坂 武蔵
胡桃坂 結
胡桃坂 武蔵
胡桃坂 武蔵
胡桃坂 社
胡桃坂 結
胡桃坂 奏名恵
ニヤリと口角を上げて、目を細める
胡桃坂 奏名恵
自信に満ち溢れた、その眼は一切の曇もない。
胡桃坂 千夜
異議を申し立てようとした千夜を睨む目がひとつ。
胡桃坂 澪
胡桃坂 澪
胡桃坂 澪
その言葉に、九十九はやれやれと言った風に、苦笑いをして
胡桃坂 九十九
胡桃坂 千夜
胡桃坂 澪
※スーパーファミリーコンプレックス
胡桃坂 結
羽屋天
照屋
胡桃坂 千夜
胡桃坂 社
胡桃坂 奏名恵
胡桃坂 社
胡桃坂 九十九
胡桃坂 社
胡桃坂 武蔵
胡桃坂 武蔵
胡桃坂 社
胡桃坂 武蔵
ドスの効いた、普段なら絶対聞かないような声に思わず冷や汗が流れる
胡桃坂 武蔵
胡桃坂 社
胡桃坂 藍
胡桃坂 千夜
胡桃坂 武蔵
胡桃坂 九十九
胡桃坂 結
羽屋天
照屋
胡桃坂 澪
胡桃坂 藍
胡桃坂 千夜
胡桃坂 武蔵
胡桃坂 社
胡桃坂 結
胡桃坂 千夜
胡桃坂 奏名恵
見えるは、じっと外を縁側で見つめる姉の姿。
胡桃坂 澪
胡桃坂 奏名恵
なぜか、それに触れてはいけない気がして……
胡桃坂 澪
そう言って逃げてしまう自分がいる
胡桃坂 奏名恵
胡桃坂 澪
ただ、この違和感を
歪な愛を
畏怖を
貴方にバレないように
胡桃坂 澪
胡桃坂 澪
そんな、事実を発してしまう
胡桃坂 奏名恵
微笑み、月明かりに優しく照らされた 白髪は、そよ風に舞う。
自分と、同じで、
同じ血が流れてるはずだけれど
けど、どうしても
胡桃坂 奏名恵
胡桃坂 澪
神格化してしまう。
願わくば、死すらも共に。
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