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それでは時を少し進めて、双子が9歳の頃
序章が長くて申し訳ないが
もう少しだけ付き合って欲しい
君達にしっかりと知って欲しいのだ。
存在しないはずだった彼らを
なかったはずの物語を
だからもう少しだけ、この長ったらしい
馬鹿げた序章に付き合って欲しい
では始めようか
桃源郷は すぐそこに
一ノ瀬 四季
羽屋天
照屋
一ノ瀬 四季
羽屋天
照屋
何かを思いついたような顔をして
照屋
羽屋天
((*•/(•ω•* ))ヒソヒソ
羽屋天
羽屋天
一ノ瀬 四季
「「どーっちだ」」
家にあった般若面を被り、同じ色の服を着て言う。
同身長、髪型も同じ、声もほとんど変わらない。
彼らの違いは、顔のホクロと目の色だけ
それも今や般若面で隠れている
少年が言い当てられるとは思っていない
ただ、少しだけ、淡い、ヘリウム程の期待を抱いているだけだ。
一ノ瀬 四季
迷う素振りも見せずに、そう言い放った少年の姿に双子は顔を見合わせる。
羽屋天
照屋
正解なのだ。
双子は胸が高鳴るのを感じる
顔を隠した自分達を一発で見分ける人間なんて、いるはずないと思っていたから。
それこそ、自分達のことを腹痛めて産んでくれた母親や、愛してくれている父親でもだ。
よく考えてみれば、四季が自分達を間違えることなんて1度もなかった
その事実がどれだけ嬉しいか。
双子は高揚した気分のまま台所にいる母の元へゆく
羽屋天
照屋
胡桃坂 藍
桃色の髪の毛を優しく揺らしながらこちらへ微笑みかける。
羽屋天
照屋
胡桃坂 藍
胡桃坂 藍
胡桃坂 藍
羽屋天
照屋
一ノ瀬 四季
羽屋天
照屋
胡桃坂 藍
数時間後
胡桃坂 藍
一ノ瀬 四季
胡桃坂 藍
四季の目線にあわせるようにしゃがむ
一ノ瀬 四季
胡桃坂 藍
一ノ瀬 四季
四季が元気よく返事をすれば、双子の父親が、「がはは!」と豪快に笑いながら荒々しく四季の頭を撫でる。
胡桃坂 武蔵
双子の父親の頭から、薄く、三本の角のようなものが生えてたのは
胡桃坂 武蔵
一ノ瀬 四季
たぶん気のせい
胡桃坂 藍
一ノ瀬 四季
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