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side紫耀
それは突然だった。
ある日の部活帰り、俺が愛してやまない後輩の海人と、ガタガタうるさいチャリを押しながら帰っていたとき
海人
紫耀
海人
紫耀
海人
紫耀
俺は衝撃のあまり、チャリを手放してしまった
ガシャーン!!!!
チャリが倒れ、俺のつま先にクリーンヒットした。
紫耀
海人
だいじょばねぇ…
チャリは絶対壊れたし…
足は多分骨いってるし…
なんにせよ、あの海人に「好きな人」なんて…!!!
紫耀
海人
海人
紫耀
危ねぇ…危うく救急車呼ばれるとこだったー…
海人
海人
紫耀
海人と別れた。
紫耀
そして俺は、ある人に電話した。
side紫耀
紫耀
美希
俺が電話したのは、俺と海人が所属するサッカー部のマネージャー、薮内美希。
俺の幼馴染みでもある、クールで可愛げのない女。
俺がよく頼る人の一人だ。
薮内は海人と同じクラスだ。
紫耀
美希
紫耀
そう伝えると、電話越しに薮内のため息が聞こえた。
美希
紫耀
美希
紫耀
美希
紫耀
美希
さすがの薮内もわかってくれたか…?
美希
わかってなかったぁー…
美希
美希
美希
俺はなんで一個下の薮内に説教されてるんだ?
美希
美希
紫耀
美希
紫耀
紫耀
少し間をおいて
また薮内のため息が聞こえた。
美希
紫耀
美希
紫耀
美希
美希
紫耀
美希
美希
紫耀
美希
紫耀
美希
side紫耀
紫耀
美希
紫耀
美希
美希
美希
紫耀
美希
紫耀
紫耀
美希
翌日 side美希
紫耀
海人
美希
なぜこのような現状に至っているのか。
美希
原因はすべてあの平野紫耀とかいう人にある。
先輩の過保護の空回りのせいで、私も髙橋くんの恋愛を手助け(?)することに…
いや、おかしい。
あの人は昔からそうだ。
昔から、先輩は何かあるとすぐに私に電話を掛けてくる。
そのせいで、なんど「恋人」なんて噂を掻き立てられたか…
もう恋愛なんてしたくない。
自分でもそう決めている。
紗良
美希
紗良
美希
今年度新しく入った新入生の木霊紗良ちゃん。
髙橋くんが言ってた好きな人っていうのは、紗良ちゃんなんじゃないかと少し目星をつけてみる。
海人
紗良
紗良ちゃんと話して顔が赤くなってる髙橋くん。
美希
紫耀
紫耀
汗だくのまま私の肩にもたれてくる先輩。
全くコイツは…
美希
美希
紫耀
彼氏出来ない原因は8割位あんただ!と突っ込みたくなるが。
美希
紫耀
と言いながらもタオルを取り、再度もたれかかってくる。
美希
紫耀
めんどくさい…
美希
紫耀
美希
美希
渾身の目つきで睨んでやった。
美希
紫耀
美希
紫耀
美希
紫耀
紫耀
美希
美希
ここから
私が、先輩の奮闘日記をつけるとすれば
「平野紫耀の団体戦」とでもつけようか。
でも、確信出来ることはただ一つ
この物語は先輩を中心として話が進んでいくが…
私も先輩も
ただの親友、先輩などの取り巻きポジション
すなわち、脇役視点であること。
私達がこれから歩む物語は
ただの出来過ぎた恋愛小説のシーンの裏側
とでも言っておこう。