私は、女の子が好きだった。
菜種
綾音
初恋は、中学生の頃 同じクラスで学級委員の 「有岡さん」。
菜種
綾音
2回目は高一の夏休み。 同じ塾で夏期講習に通っていた 「日比原さん」。
綾音
菜種
3度目は高三で今。 幼馴染の 「菜種」。
菜種
綾音
菜種
綾音
菜種
綾音
菜種
綾音
菜種
綾音
私は菜種の『眼』に惹かれた。
事の本質を見抜くような、 鋭い眼。でも、 人を思って見ている時の眼は とても、とても優しい。
綾音
菜種
綾音
菜種
綾音
飾らない容姿 優しい心 私の名前を呼ぶ時の声音
愛おしい。好き。 想いが溢れて、零れそうなほど。
綾音
菜種
気を抜いたら、 口から飛び出てしまいそう。 『好き』を、サイダーで流し込む。
菜種
綾音
綾音
菜種
綾音
綾音
綾音
得意じゃない笑顔を顔に貼り付けて言った。 こうでもしないと、冗談に聞こえなくなる気がした。
空のサイダーのペットボトルが カランと音を鳴らした。
菜種
綾音
菜種は、いつもと変わらない 顔で笑った。
綾音
菜種
綾音
菜種は変わらず笑った。 あぁ。なんて綺麗な顔立ち。
返事は要らないから、 このまま、ずっと時間が 止まっていてほしかった。
菜種は、静かに口を開いて 言った。
fin
huwa︎︎☁︎︎*.
コメント
2件
浅野 優花さん、コメントありがとうございます(*´ω`*) 尊敬だなんて…光栄です…!
とてもロマンチックなお話でした。 あえて相手の答えを書かないところ、とても尊敬します。 ハート、1回と言わずたくさん押しときますね。