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ネムリノ国

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ネムリノ国

4 - 始まりの聖地、ルナシア村

♥

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2025年03月27日

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蒼はネムリとアスカに案内され、 ネムリノ国の中心部に 歩を進めていた。空は透き通るような美しい青色で、雲一つない晴れ渡った昼下がりだった。

太陽の光が柔らかく大地を照らし、周囲の草木は風に揺れながら 生き生きとしている。 どこか心地よく、だがどこか不安を掻き立てるような 美しい光景が広がっていた。

篠原蒼

ネムリ、これどこに
向かってんの…?

ネムリ

あ、えっとねー
ルナシア村って
とこだよ!

篠原蒼

ルナシア村…?

ネムリ

ルナシア村はね、
この世界に来た人が
最初に来るとこだよ!

篠原蒼

(なんかよく
分かんねえけど
怖いな…)

アスカ

なにアンタ、ビビってんの?

アスカは蒼が 怖がってることを察したのか こう言ってきた。

篠原蒼

いやそりゃあ…
いきなり異世界に
連れてこられたら
誰でもビビるだろ…

アスカ

ま、そうかも
しんねーけど
アンタこの世界に
来てなかったら
一生寝れない
ままだったよ?

蒼はその言葉を 聞きゾッとした、 ゛一生寝れない…゛

ネムリ

そうならないために
蒼くんをこの世界に
連れてきたんだよー!
私たち睡魔が
助けてあげるために!

篠原蒼

あ、あぁ…ありがとう

篠原蒼

(俺…ガチで
この先どうなるん
だろう…)

蒼は先に対する 見えない不安に 内心怯えていた。

しばらく歩いていると、 村の姿が見えてきた。 村は壮麗な石造りの 建物が並ぶ、まるで中世の 西洋風の村のようだった。

広場には石畳が敷かれ、両脇には大小様々な家が立ち並び、 煙突から煙がのんびりと 立ち上っている。

篠原蒼

ここがルナシア村か…
なんか、
不思議な感じだな…

アスカ

ま、アンタもいずれ
慣れるよ

村には、軽装の商人たちや、旅人風の人々が行き交い、村の広場には古びた噴水が静かに水を湛えている。村の中心には 大きな木が生えており、 その木陰で村人たちが集まって話している姿が見受けられる。

篠原蒼

(なんか…
ゲームに出てきそうな村だな…)

篠原蒼

なぁ、ネムリ、アスカ…
俺はこの村で
なにすんの…?

ネムリ

えっとねー、
今から蒼くんには
リリィお姉ちゃんに
会ってもらうよ!

篠原蒼

リリィお姉ちゃん…?

アスカ

…アタシらと同じ睡魔
でもなんかアイツ
あんま好きじゃないん
だよな…
妙に露出度たけーし…
もはや痴女だし…

ネムリ

え~
アスカちゃんも
露出度高いと
思うけどな~?

アスカ

う、うっせ
ネムリ!…///

篠原蒼

(照れてる…
ちょっと可愛いな)

村の中を歩きながら、蒼は周囲の風景に目を奪われた。小道の両側には色とりどりの花が咲き乱れ、 遠くには山々が連なっている。 モンスターのような奇妙な生物が歩いているのが見え、どこか ファンタジックで不思議な 世界が広がっている。

篠原蒼

へえ…いい村だな
ここ…

ネムリ

そうでしょー?
でもこの国は
もーっと綺麗な
とこがあるんだよー!

その時アスカが 前方を見て言う。

アスカ

あ、いたいた…
あいつがリリィ
ってやつ

ネムリ

あ、ほんとだー!
リリィお姉ちゃーん!

ネムリはその リリィという人物に 手を振る。 するとその人物が こちらに近づいてくる。

???

あら…噂の
その子が新入りくん…?

長い銀髪で 美しい白銀のドレスに 大胆に開いた胸元…、 そして露骨に見える生足…。

その人物こそ リリィだ

リリィ

うふふ…私はリリィ
よろしくね…♡

篠原蒼

(や、やべぇ…
何だこの人…
エロすぎだろ…)

蒼は素直に そう思ってしまった。

ネムリ

あ、蒼くん
赤くなってるー!

アスカ

アンタ、
リリィの身体
ジロジロ
見すぎでしょ笑

篠原蒼

は!?
み、見てねえよ…!///

リリィ

お名前、蒼くんって
言うのね…
可愛いわね♡
キスしてあげようか?

篠原蒼

だ、大丈夫です!///

リリィ

蒼くんは…
なんで
寝れないのかしら?
お姉さんに
教えてくれる…?

リリィはそう言って 蒼の頬に優しく手を当て 聞いてきた。

篠原蒼

(ち、近っ…///
しかもいい匂い…)

篠原蒼

え、えっと…
まぁ、なんていうか…
将来への不安とか…
大学どこにしようとか…

リリィ

そうなのね…辛いわね…
でも大丈夫、
この世界に
来たからには
私たち睡魔が必ず
救ってあげる…
心配しないでね♡

リリィはそう言って 蒼の頬にキスをしてきた。

篠原蒼

(う、うおおおおおお
何だこの展開!?///)

ネムリ

あー!
リリィお姉ちゃん
蒼くんに
キスしたー!

???

ちょ、リリィ
アンタなに
してんだよ…!
目の前で
そんなもん
見せないでよ…///

アスカ

ちょ、リリィ
アンタなに
してんの…!
目の前で
そんなもん
見せないでよ…///

アスカはそう言うが 頬が赤くなっている。

リリィ

あらあら、
嫉妬してるの?
アスカちゃん…

アスカ

ち、ちげーし…
そんなわけ…///

ネムリ

でも赤く
なってるよー!
アスカちゃん、
可愛いー!

アスカ

も、もう行くよ!///
ほら!蒼、アンタも!

篠原蒼

あ、あぁ…///

まだリリィにキスされた 興奮が覚めない蒼。

リリィ

さて、じゃあ
行きましょ、蒼くん♡

リリィは蒼と 手を繋ぐ。

ネムリ

あ、いいなー!
リリィお姉ちゃん!
私も蒼くんと
手繋ぎたいー!

アスカ

ちょ、
ア、アタシも…
したいし…///

篠原蒼

(この世界…
最高かもしれねえ…)

そう思う蒼だったが、 ここからまたまた 物語が ハチャメチャに なっていくのだった…。

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