桃青、黄赤、黄青です! 地雷、腐が苦手な人、純粋さんバイバイ 字が間違ってても脳内変換してね♡ 通報ダメ絶対( ^∀^)
しとしとと雨が降り、この街は本格的に梅雨に入ろうとしていた。
そのせいか、窓から見える外の景色はもう朝だというのに薄暗い。
僕、青宮青は眠くて閉じそうなまぶたを必死に開け、ベッドから起きあがる。
……朝って本当につらい。体が重い。
兄ちゃん、まだねてるよね?
起こさないようにと、静かに階段を下りて洗面台に行き、水色で跳ね毛気味な自分の髪をとかす。
梅雨は嫌い。
湿気で髪が広がるし、雨がたくさん降るから。
顔にパシャッと水をかけ、寝癖直しをシュッシュッとかけたら支度は完了だ。
朝ご飯を食べ終え、兄ちゃんのぶんのお皿にラップをかけていると。
ピーンポーン
いつものように、家に聞きなれたチャイムの音が鳴り響いた。
いかなくちゃ。
急いでカバンを持って玄関へ向かう。
まだ履きなれていないローファーに足を入れて、そっと、「いってきます」とささやいた。
玄関のドアを開け、家の前で立っているふたりを見たら思わず笑みがこぼれた。
青
傘を差しながら僕があいさつすれば、ふたりもニコリとほほえんでくれる。
黄
赤
一年くらい前から三人で登校している。
身長は少し小さい、可愛いイケメン男子は、僕の彼氏の黄瀬黄。
つやつやの黄色髪にスッとした鼻筋、血行のいい唇、丸めの目。
僕の大好きな人。
同じ中学だった黄くんとは中三の夏から付き合ってて、今年の夏に一年記念日を迎える。
黄くんは、勉強はあまり得意ではないけれど運動神経は並はずれている。
体育祭なんかの行事ではいつもスターなんだ。
足の速さだったら学年で一番じゃないかな?
顔がよくて運動ができるとなれば…………
モテモテで。
そこに関して僕的にはちょっぴり……………
いや、だいぶ複雑なんだけどね。
そして黄くんの隣で優しい雰囲気をかもし出し
ニコニコと笑っているのが、僕の親友の赤城赤。
僕はよくまわりから童顔って言われるくらい幼い顔立ちをしていて、ショートヘアの髪は生まれつき
水色で軽く跳ねている。
そんな僕とは対処的に、
赤くんは可愛い耳が特徴的な美人。
高校一年生とは思えないほどに
大人びた顔立ちでスタイル抜群。
肌は白く、赤い唇がよく引き立っている。
勉強もできて頼りになって美人で、
おまけに運動もできる。
本当に完璧って言葉が似合う。
そんな赤くんと僕は幼なじみ。
歩いて五分ちょっとで行けるくらい家が近くて、
幼稚園からずっと一緒だった僕たちは、
ケンカなんて一度もしたことがない。
"ケンカするほど仲がいい"
なんて嘘だ。
だってケンカなんてしなくても、
赤くんとはすごく仲がいいもん。
僕たち三人は同じ中学だったけど、
クラスが違ったから黄くんとは
僕も赤くんも親しくなかった。
それでも僕と黄くんが付き合うようになってから
赤くんは三人で行動するのを快く受け入れてくれている。
本当に優しい子なんだ。
対して僕といえば、素直じゃないし
かわいい性格でもない………。
それでも黄くんはそんな僕がいいって
言ってくれるから
ありのままの自分でいられるし、
いようと思えたんだ。
青
赤
黄
三人で傘を差しながら、
たくさんの紫陽花が咲いてる道を歩く。
雨独特の匂いがする。
大好きなふたりといられて
本当に幸せ。
ずっとこの時間が
続けばいいのにって、
毎日思う。
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コメント
1件
テラーっていろんな機能があるよね(((o(*゚∀゚*)o)))