オーター・マドル
三分で貴様を塵にしてやる
マッシュ・バーンデッド
……
マッシュ・バーンデッド
ひぇっ 穴が…
オーター・マドルの砂の魔法の要それは砂の汎用性にある
マッシュ・バーンデッド
足がとられて…
マッシュ・バーンデッド
フギギ
マッシュ・バーンデッド
あ抜けた
マッシュ・バーンデッド
オフッ
圧倒的な密度で固められた砂は時に鉄をも削る 岩をも砕く
さらにその柔軟性は規則性のない攻撃となり回避は不可能
が しかしマッシュの筋肉は回避不能を可能にする
高密度に圧縮された筋繊維はまるで鉄で作られたバネのように爆発的な力を発揮する
筋力とは文字通り力仮に背筋力が440㎏ある人間がいるとすればその人間が放つパンチ力は推定2~5トン
マッシュには自信があった今までも魔法をも凌駕してきた筋肉に…
オーター・マドル
貴様のような異物は大多数の人間のために切り捨てられるべき存在だ
マッシュ・バーンデッド
…………
オーター・マドル
学校では多少認められたようだが…世間はそうはいかない
オーター・マドル
そもそも差別とは生存戦略だ…
オーター・マドル
歴史が貴様を否定しているのだ…大勢のために目を瞑れと
マッシュ・バーンデッド
……
オーター・マドル
そこのドワーフもそうだ
オーター・マドル
我々人間が快適に過ごすために使役される存在
008番君
⁉
マッシュ・バーンデッド
‼
008番君
ゴフ
ユイ・トリックス
008番君!
ユイ・トリックス
(オーター…やりすぎか…?)
オーター・マドル
自分の役目を果たせなかった使役魔物には規則に則って罰を与えなければならない
オーター・マドル
マッシュ・バーンデッド今からお前が攻撃をよけるたびそのドワーフに攻撃がいく
オーター・マドル
これはお前の愚かな言動を模している
オーター・マドル
切り捨てないということが合理性に欠けることを自覚しろ
オーター・マドル
いいな?
008番君
〔もし僕が君と同じ立場で仕方なく僕と戦うなら僕は君を傷つけたくない〕
008番君
大丈夫ですから僕は…
マッシュ・バーンデッド
オーター・マドル
いくぞ…
オーター・マドル
……よけない選択を取ったか…
008番君
マッシュ君だめです‼
008番君
オーター様は本当にアナタを殺す気です
オーター・マドル
(さっきの接触でこいつの力は把握した)
オーター・マドル
(あとは質量とスピードを上げるだけ)
オーター・マドル
所詮は人の体多少強いといえど肉には変わりない
008番君
マッシュ君…‼
オーター・マドル
……(なんだこの違和感は…なにかが…おかしい…)
オーター・マドル
(……靴と地…だけ…?)
マッシュ・バーンデッド
変わり身の術
オーター・マドル
⁉(確実に仕留めたはず…)
ユイ・トリックス
おお、すごいな今の…
008番君
(あああ…ああ恐ろしいものを…見てしまった)
008番君
(オーター様が最後の攻撃を放った直後…マッシュ君は圧倒的な瞬発力を用い超高速でローブを脱ぎさった!)
008番君
(ローブは自分が脱がれたことも気づいちゃいない…だからあたかも人がいるかのように…いや…どゆこと?)
オーター・マドル
…バカな…
マッシュ・バーンデッド
そもそもそんなアンフェアなルール
マッシュ・バーンデッド
受けるわけないじゃないですか
マッシュ・バーンデッド
!
マッシュ・バーンデッド
砂でガードしとる
オーター・マドル
終わりだ
ユイ・トリックス
だめ!
008番君
マッシュ君!
008番君
……‼
マッシュ・バーンデッド
どゆこと
オーター・マドル
!(こいつ…いつの間に砂の拘束を…)
マッシュ・バーンデッド
ハァ…戦い良くないホント
ユイ・トリックス
あれ?
ユイ・トリックス
レナトスじゃん…
レナトス・リボル
くあ~~~~~~
008番君
……
マッシュ・バーンデッド
……
オーター・マドル
……
ユイ・トリックス
……
レナトス・リボル
……
レナトス・リボル
あれ?なにしにきたんだっけオレ
マッシュ・バーンデッド
え?
レナトス・リボル
何しに来たのオレ?
マッシュ・バーンデッド
いや…わかんないです
レナトス・リボル
だろ?
マッシュ・バーンデッド
なんだこの人…
レナトス・リボル
あ‘‘っ…やべえ……思い出しそう…うっ…
レナトス・リボル
応援頼む出そう…
マッシュ・バーンデッド
えっ
ガンバレー
ガンバレー
レナトス・リボル
今集中してるから黙れ
マッシュ・バーンデッド
え
ユイ・トリックス
え…可哀そう…
レナトス・リボル
あ
レナトス・リボル
お前に次の神覚者最終試験……三魔対争神覚者最終試験への参加が許可された
マッシュ・バーンデッド
三魔対争神覚者最終試験?
オーター・マドル
!
ユイ・トリックス
ハハ…まじか……
レナトス・リボル
現状魔法学校には3つのエリート校があるイーストン魔法学校セント・アルズ聖魔学校ヴァルキス校
レナトス・リボル
各校それぞれで優秀な神覚者候補を出し最終試験でその候補が競い一人の神覚者を決める
レナトス・リボル
どぅが‼状況が変わった‼
レナトス・リボル
ヴァルキス魔学校にイノセント・ゼロの息子が学生として紛れ込んでる可能性がある…
レナトス・リボル
エリート校ヴァルキスを従えているのが悪の親玉の手下だってこった…
マッシュ・バーンデッド
レナトス・リボル
そして奴らの目的はこの最終試験で与えられる神覚者としての証始まりの杖
レナトス・リボル
この杖は祭典として形式的に渡されるものだがその実膨大な魔力が込められているその魔力を使って…………ム?
マッシュ・バーンデッド
ユイ・トリックス
おーいだいじょぶかー?
レナトス・リボル
(死んでる…情報量が多すぎて…死んでる…)
レナトス・リボル
まぁ神覚者最終試験は神にささげる国の重要な催事だ
レナトス・リボル
憶測で止めるわけにはいかない
レナトス・リボル
つまりお前はその目的を死守するために大会に乗じて闇の魔法学校を潰すんだよ
マッシュ・バーンデッド
………
レナトス・リボル
もちろん険しい戦いになるヴァルキス校の代表三人は今までと桁違いの強さだろう
レナトス・リボル
特にトップのドミナ・ブローライブは魔法界学生最強
オーター・マドル
!
レナトス・リボル
その実力は俺ら神覚者と同等かそれ以上か……
レナトス・リボル
恐らくそいつはイノセント・ゼロの実の息子だからな…
マッシュ・バーンデッド
ボクヤミノマホウガッコウコロス
マッシュ・バーンデッド
ボクヤミノマホウガッコウコロ
レナトス・リボル
そんでその大会を勝ち抜きゃ晴れて試験に合格し神覚者として世界に認められる
マッシュ・バーンデッド
これが最後の試験…
レナトス・リボル
それでいいよなオーター、ユイさん
オーター・マドル
ドミナ…ブローライブ…
オーター・マドル
フン…
オーター・マドル
私は私で行動する…
オーター・マドル
後は好きにしろ
ユイ・トリックス
ばいばーい
マッシュ・バーンデッド
アレ…やけに素直に…
レナトス・リボル
オーターにも思うところがあるんだろう
レナトス・リボル
ドミナは中等部のころから黒い噂が絶えなくてな…昔オーターの後輩でレインの前任の神覚者が一人再起不能まで追いやられる事件が起きたその時の相手が…
レナトス・リボル
当時中等部だったドミナという噂がある…中等部の学生が神覚者に勝るなど信じられないがドミナならありうる…歴代の学生で一番の魔法使いだと思っていい
008番君
……
マッシュ・バーンデッド
オクラ・ブルーライト……なんて強敵なんだ
ユイ・トリックス
ドミニカ・ブロードウェイじゃなかったっけ
レナトス・リボル
まぁ気負うなセント・アルズ校に去年レインと競った候補者がいる
レナトス・リボル
そいつも協力してもらうようこちらから言っておく
ユイ・トリックス
強そう…
マッシュ・バーンデッド
レイン君と…まあたのもしいですね