あれから数ヶ月、
今日は美波の受験の、つき添いに来ている。
今から行く大学は美波しか希望しなかったので
2人きりなのが少し気まずい
高橋恭平
だ、大丈夫か?
美波ゆな
めっちゃ緊張してる…
高橋恭平
はい、これ
美波ゆな
チョコレート?
高橋恭平
受験の時は甘いのが1番だからな
美波ゆな
あ、ありがと!
高橋恭平
まさか美波が教育大学に行くとはな
美波ゆな
だ、だって、…
高橋恭平
ん?
美波ゆな
うちが教師になったらこの続き、言うわ!
美波ゆな
だから…ま、待っててね?
高橋恭平
お、おう!
高橋恭平
応援してるからな!
美波ゆな
うん!
美波ゆな
行ってきます!きょーちゃん!
「彼女になりたいなら教師になれば?」
冗談を言ったあの日から美波は勉強に励んだ
美波の気持ちは冗談でも無く、変わってもなかったー。
その気持ちに応えため、おれは受験の合格を願っている
そんなおれは、
隣をあけて待っているー。