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白いワンピース

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白いワンピース

1 - 白いワンピース

2019年05月14日

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某日AM2:00、 山村の一軒家

外のモーションセンサーの ライトがついた

ん?

猫か猪あたりか?

ガラガラガラ…(玄関の引き戸)

ごめんくださーい

(こんな時間に誰だ?)

ねぇ、
母さん

誰か来たみたいだよ

こんな時間に
誰も来るわけないでしょ

別室で寝ていた母を起こし 確認してもらう

ちなみに、 両親の寝室は=居間で 玄関から一番近い部屋だ

誰もいないじゃない

んごぉぉー…ぷすー

部屋に戻って寝なさい

(絶対声がしたのに)

あれ?戸開いてた?

閉まってるに
決まってるでしょ

(おかしい…)

(引き戸の音は
往復してないのに)

自室に戻って5分後

またライトがついた

ガラガラガラ…

ごめんくださーい

(今度こそ来た!)

居間に行き、 母を起こす

ねぇ、やっぱり来たよ!

もぉぉ、
うるさい

何時だと思ってるの!

でも
「ごめんくださーい」
って誰か来たんだよ!

そんなわけないでしょ…
ブツブツ

ぐぉぉぉ…ぷすー

はーい

やっぱり
誰もいないじゃない

ホントに怒るよ?

(そんなバカな…)

再度自室に戻る

(絶対に誰か来てるんだ)

(なんで居ないんだ…)

自室に戻ってから5分後

ライトがついた

(来た!)

……

(あれ?)

とんとん(窓を叩く音)

(誰だ)

カーテンを開けると そこには誰もいない

(猫か何かか?)

と思い、 目を凝らして辺りを見ていると

段々の田んぼの 三段向こうの石垣の縁に 何かが見える

(なんだあれ?かかし?)

(なんかヒラヒラしてる)

不思議には思ったが 外に出る勇気は無いので カーテンを閉めて布団に戻った

うー、寒い…

更に5分後 またライトがついた

(迷惑だな、
追い払うか…)

とんとん

(あー、めんどくさい)

カーテンを開けるが 誰もいない

やっぱりいない…

だが、目を凝らすと 段々の田んぼの二段目の 石垣の縁に何かが見える

(なんだあれ?)

(!?)

(あれは白い
ワンピースじゃないか)

どういうことだ…

見ている地点から 二段目の縁は 300mほどあり、 夜中で外灯も無いので ほぼ見えない

(んー…
放っておこう)

(明日学校だし
そろそろ寝よ)

布団に潜り 眠りにつこうとした

とんとん

!!?

(ライトがついてる)

急いで見に行ったが 誰もいない

(勘弁してよ…)

ん?

(あれは…)

そう、 一段目の石垣の縁に “それ”はいた

(まずいやつだ)

そこでようやく視認した

“それ”は白いワンピースを着た 人の形だった

(やばいやばい)

急いでカーテンを閉め 部屋へ足を向けた

すると

とんとん、とんとん と

背後から窓を叩く音がした

(まずいまずいまずい)

ちっ

カーテンを開け 辺りを見回す

目先100mもない細道に“それ”はいた

(女の子?
いや、変だ…)

(びっしょりじゃないか)

“それ”はびしょびしょに濡れた 白いワンピースの女の子だった

(…もしかして
手を振ってないか?)

(これ以上は
もうダメだ!)

急いで布団に戻って くるまった

とんとん、とんとん、

とんとん、とんとん

(嫌だ、やめてくれ!)

2~3分ほどすると ノックがおさまった

(終わった…?)

ダンダンダンダンダンダンッ!

ひっ!
勘弁してください
勘弁してください
勘弁してください

急にピタッと音が止んだ

(うっ!)

と同時に ズシッッ!

と、掛け布団が 何かが乗ったように重くなった

(南無阿弥陀仏
南無阿弥陀仏)

必死にお経を唱えた

恐怖が限界まで達し 掛け布団ごと丸めて 足元の押し入れに投げ込み そのまま気絶するように寝た

翌朝押し入れを見て驚いた

押し入れの中が 巨体な水風船を投げ入れたかのように 水浸しになっていた

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