俺は生まれた時から鬼だった
俺は鬼の中でも特別らしく、角がクリスタルで出来ていた
他の皆は普通、黒、色が着いたらいい方だそうだ
そんなもんだからよ、俺は特別扱いされたさ、別に嫌な気はしなかったかな
でも、少し外の世界も気になった
まぁ、行かせて貰えなかったけどな
那鬼
、、、つまんねぇな、ほんとに
俺は鬼だ、特別な
それが憎くて、何時しか特別扱いする奴等も嫌いになった
そんな時だ
俺が結界張りから帰ってきたらそこは火の海だった
俺は心底喜んだね、ようやっと外に行けるんだって思ったからな
だが、現実はそう甘くなかった
"外"に出りゃバケモンだ気持ち悪いだ、、、まぁ散々言われたさ
そんな時だよ、彼奴に会ったのは
那鬼
、、、、おい鬼刀、お前血がそろそろ欲しいんじゃねぇかァ?笑
那鬼
俺の血をやるよ!笑
雫狐
待って!!死ぬのは駄目だよ!!
那鬼
、、、、あァ?
那鬼
んだよテメェ
雫狐
わ、私は雫狐、、!狐!
那鬼
あっそ、んで?俺に何の用だよ、化け狐さんよォ?
雫狐
ば、化け狐!?✨
其奴は、すげぇ変な奴だったよ
那鬼
あ?んだよ違ぇのか?
雫狐
ううん!嬉しいの!✨
意味の分かんねぇ事ばっか言いやがって
雫狐
君に初めて言われた!ありがと!✨
ウザイぐらいの素直な笑顔で
雫狐
君の角もとっても綺麗だね!✨
、、、唯一俺を差別しなかった奴
那鬼
そうかよ
雫狐
うん!でも、、外に出るには不便そう、、、
那鬼
まァな
雫狐
、、あ!そうだ!この化け狐さんが魔法を掛けたげる!✨
其奴は突拍子も無いことを平気で言って
雫狐
妖狐火よ、彼女の角を鎮たまえ
雫狐
はい!綺麗な角は、綺麗な髪にしたよ!✨
簡単に実行しちまうぐらいの実力者で
那鬼
は、、、ァ、、?
那鬼
、、、、、何してんだよ、勝手に
突き放そうとしても君は
雫狐
い〜でしょ!✨
ズカズカと、踏み入ってきて
、、、でも、どうしてか憎めなくて
那鬼
、、、はァ、酒飲んでくる
雫狐
あ!私も飲む!!✨
、、、、今じゃ俺の大切な相棒だ
俺の過去は、鬼に崇められ、人間に貶められ、そして、、、
狐に拾われる、、、
まったく聞いたこともねぇような人生、、、いや、鬼生、、か?
、、、まぁ、これから数百年は退屈しねぇで済みそうだ笑
その日に初めて飲んだ酒は苦くて、とても、暖かった
今じゃ酒がねぇとやる気でねぇけど笑
当時は酒が大っ嫌いだったんだぜ?俺
さ、俺は酒飲んでくる、んじゃな