コハネ
コハネ
トウヤ
動く本棚を狙う大事なカメラなんだ。
コハネ
コハネ
ホナミ
サキ
安心して任せれるよ〜!
モノメグ
そういう事なら、私に任せてちょうだい!
トウヤ
モノメグ
モノメグ
トウヤ
と、反論しようとする俺の横をすり抜けて、モノメグは小豆沢の手からカメラを奪い取った。
コハネ
モノメグ
トウヤ
モノメグ
モノメグ
モノメグ
トウヤ
呼び止める声も虚しく、モノメグは風のように去っていった。
エム
トウヤ
コハネ
アン
それに、多分大丈夫でしょ。現像して返してくれるって言ってたしさ!
カナデ
アキト
ミノリ
信じないと叶うものも叶わなくなっちゃうからね!
トウヤ
コハネ
トウヤ
トウヤ
トウヤ
コハネ
コハネ
ちょっと提案なんだけど…
コハネ
トウヤ
コハネ
探偵として、少しは青柳くんの役に立てると思うんだ。
コハネ
トウヤ
小豆沢がいれば百人力だ。
コハネ
ミズキ
ミズキ
みんなの命が懸かってるんだからさ!
エナ
ハルカ
ミノリ
ホナミ
イチカ
ハルカ
ネネロボ
ハルカチャン、胸ヲ張ッテ良イデスヨ!
ツカサ
ツカサ
そうだよな…やるしかないんだよな。
だが、ここで首謀者の正体を暴けば、きっとみんなは外に出られるはずだ…
……やるしかない!
コハネ
私達が図書室に来た時の事は覚えてる?
トウヤ
トウヤ
トウヤ
なぜ、本棚が勝手に動いていたのだろうか…
コハネ
そう言いながら、小豆沢は本棚を動かして隠し扉を出現させた。
ゴゴゴゴ…
コハネ
私達がこの本棚から手を離すと…
と、小豆沢が本棚を掴んでいた手を離し、しばらく待つと…
ゴゴゴゴ…
トウヤ
コハネ
コハネ
コハネ
トウヤ
隠し扉に入った後で…本棚を戻す?
トウヤ
トウヤ
コハネ
コハネ
トウヤ
コハネ
そう言いながら、小豆沢はもう1度、本棚を動かして例の隠し扉を出現させた。
ゴゴゴゴ…
コハネ
俺達は顔を寄せ合うようにして、カードリーダーの隙間を覗き込んだ。
トウヤ
埃が残ってるぞ?
コハネ
トウヤ
コハネ
コハネ
トウヤ
トウヤ
コハネ
あのカメラで撮った写真を見ない限りは。
コハネ
トウヤ
俺はやっぱり首謀者が犯人だと思う。
トウヤ
トウヤ
コハネ
トウヤ
神代さんの死体も調べた方がいいんだよな?
コハネ
コハネ
トウヤ
トウヤ
神代さん…前に見た時はあんなにピンピンしていたのに…
コハネ
トウヤ
コハネ
コハネ
コハネ
コハネ
トウヤ
コハネ
顔が真っ青だよ…?
コハネ
いきなり死体を調べないといけないなんて…。
コハネ
トウヤ
頑張らないといけないしな。
トウヤ
トウヤ
トウヤ
コハネ
コハネ
トウヤ
コハネ
トウヤ
コハネ
小豆沢はそう言うと、一切の迷いなく神代さんの死体を覗き込んだ。
コハネ
かなり深い傷みたい…。
コハネ
コハネ
トウヤ
コハネ
すると、小豆沢は、神代さんのポケットに手を入れた。
トウヤ
コハネ
どこに手掛かりがあるかわからないからね…。
コハネ
青柳くんをサポートするって言っちゃったからね!
トウヤ
かっこいい…な?
コハネ
コハネ
コハネ
トウヤ
コハネ
コハネ
コハネ
トウヤ
トウヤ
コハネ
トウヤ
コハネ
コハネ
・リモコン ━━━━━━━━━━━━━━ ◻︎電子機器停止 ・ハンマー ・ボム
トウヤ
なんの事だ?
コハネ
トウヤ
コハネ
コハネ
トウヤ
コハネ
トウヤ
神代さんは首謀者ではなかったんだな。
コハネ
コハネ
トウヤ
なら…どうして神代さんはここにいたんだ? 首謀者でもないのに…なぜこんな所に?
血の付いた砲丸が転がっている。
コハネ
トウヤ
コハネ
トウヤ
他に、凶器になりそうなものも見当たらないしな…。
コハネ
…かなりの腕力?
トウヤ
コハネ
死体に関しては一通り調べ終わったから…
コハネ
トウヤ
コハネ
神代さんはどうして図書室に来たんだろう?…
コハネ
トウヤ
コハネ
コハネ
コハネ
トウヤ
コハネ
トウヤ
トウヤ
それならなぜ教えてくれなかったんだ…?
トウヤ
俺は、悔しさのような感情に押し潰され、思わずその場に座り込んでしまった。
コハネ
私達と同じように、他のみんなを警戒してたんだよ。
コハネ
コハネ
そう言いながら、小豆沢は俺の隣にしゃがみ込んだ。
コハネ
こんな所で立ち止まってる場合じゃないよ。
コハネ
みんなを救うことを…
トウヤ
そうだよな… 今、ここで諦める訳にはいかないよな。
トウヤ
なんだか…どんどん頼もしくなるな。
コハネ
あぁ、小豆沢の言う通りだ。 最後まで諦めてはいけない。
みんながちゃんとここから出るまでは…へこたれていられないな。
捜査を…続けないとな。 首謀者を突き止める為に。
コハネ
トウヤ
小豆沢が立ち上がり、俺に手を差し伸べてくれた。
俺はその手を、力強く握った。